フェルスタッペン、39戦ぶりの対チームメイト予選敗北「本当に雑な走り、なんでこんな事に…」

2021年4月17日、イモラ・サーキットで行われたF1エミリア・ロマーニャGP予選を終えて渋い表情を浮かべるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと、2番手を獲得したセルジオ・ペレスCourtesy Of Red Bull Content Pool

これほど早くこの日が来る事を予想していた者は多くないだろう。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、4月17日のF1エミリア・ロマーニャGP公式予選で39戦ぶりにチームメイトに敗北した。

レッドブル・ホンダ移籍後2レース目にして、セルジオ・ペレスは早くもチームメイトを上回るサプライズを見せた。ルイス・ハミルトン(メルセデス)と並ぶ最前列2番グリッドを手にしたペレスは「最終コーナーでのミスがなければポールだったはず」と予選を振り返った。

フェルスタッペンはQ3での1セット目のアタックを終えて、暫定トップのハミルトンに100分の9秒落ちの2番手に迫るも、最終アタックのターン3でミスを喫し、ポール奪還どころか逆に自己ベストを縮めたチームメイトに交わされてしまい3番手に終わった。ハミルトンとは0.087秒、ペレスとは0.052秒という僅差だった。

フェルスタッペンが1ラップの純粋なペースでチームメイトに破れたのは、2018年のアブダビGPでダニエル・リカルドに遅れをとって以来初めての事だった。チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「マックスらしからぬミス。残念」と評した。

予選を振り返ったフェルスタッペンは自身のラップを「本当に雑だった」と表現し「こんな事は久しくなかった。どうしてそうなったのか原因を理解しなきゃならない」と語った。

とは言え、バルテリ・ボッタスが8番手と後方に沈んだ事から、チームとしては対メルセデスに2-3という好位置で勝負を挑む事ができる。フェルスタッペンはレースについて「明日はチェコ(ペレス)と共に戦略面でメルセデスを翻弄したい」と意気込んだ。

決勝ではメルセデスを翻弄したい

マックス・フェルスタッペン予選: 3位, FP3: 1位

Q3では幾つかミスをしてしまいラップをまとめ切れなかった。予選でのコースオフが良い結果に結びつく事はない。

1回目のアタックでは、セクター1で他のマシンの背後を走る事になってしまったから、大きくタイムを上げられる事は分かっていたんだけど、プッシュした2回目のアタックのターン3の出口で膨らんでしまい、少し芝生の上を走ってしまった事がタイムに響いた。

こういう事は時々起こるものだ。常に完璧やそれに近いラップが刻めるわけじゃない。例え完璧なラップだったと口で言ったとしても、常に改善の余地があるものだけど、今日はそれには程遠い走りだった。

予選を終えてこういう感覚に囚われるのは久しぶりだ。あんなラップに終わってしまった自分自身にショックだよ。素晴らしい仕事をしたチェコを祝福したい。

僕らには良いレースカーがあるし、ポイントが得られるのは明日の決勝だから気持ちを切り替えたい。

天候やスタートの出来など、レースでは様々な要因が絡むものだけど、チームとしては2台ともが良いポジションにいるし、明日はチェコと共に戦略面でメルセデスを翻弄したい。


予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が1000分の35秒という僅差でレッドブル・ホンダ勢を振り切りポールポジションを獲得した。

2021年 F1エミリア・ロマーニャGPの決勝レースは、日本時間4月18日(日)22時にスタート。1周4,909mのアウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリを63周する事でチャンピオンシップを争う。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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