4番手マグヌッセン、ハースにチーム史上最高位を献上!終始笑み…一方で冷静

Sky Sportsのインタビューに応じるハースのケビン・マグヌッセン、2022年4月22日F1エミリア・ロマーニャGPCourtesy Of Haas

ケビン・マグヌッセンは4月22日(金)のF1エミリア・ロマーニャGP予選Q3で赤旗の原因となりながらも4番手を獲得。ハース創設史上最高の予選結果を持ち帰った。

前夜から降り続く雨の中、ハースはFP1を通してVF-22のセットアップ作業に取り組み、マグヌッセンが4番手、ミック・シューマッハが5番手と、幸先良いスタートを切った。

両者は共にQ1突破を果たして予選でも好スタートを切った。シューマッハは及ばす12番手でQ2敗退を喫したものの、マグヌッセンは今季4戦中3回目のQ3進出を果たして最終ラウンドに駒を進めた。

だがQ3の序盤にターン12でコースオフ。危うく走行できなくなる事態に直面したが、マシンをガレージに戻すことに成功し、その後1分29秒164のファステストラップを記録して4番手を獲得した。

Courtesy Of Haas

予選Q3でコースオフを喫しながらも辛うじて壁との接触を避けたハースのケビン・マグヌッセン、2022年4月22日F1エミリア・ロマーニャGP

マグヌッセン自身は2014年のオーストラリアGPと2014年のドイツGPで4番グリッドを手にしているが、ハースにとってこの日のリザルトはチーム史上最高の予選結果となった。

「いやー、、何というか、兎にも角にもなんて結果だ!って感じだね。本当に最高だし、アメージングな気分だ。信じられないよ」とマグヌッセン。終始、笑みが絶えなかった。

「あの時はもう終わったって思ったよ。白線を超えてウォールにぶつかると思ったんだけど、グラベルを乗り越えたらスピードが落ちてね」

「アンチストールに入っているのに気がついて、クラッチを引いてエスケープロードに入るためにスロットルを踏み込んだ。そう、あれは運が良かったよ」

「超満足さ。またしても信じられないような結果になった。クルマは本当に速く、ドライブするのが楽しい。最高だよ」

興奮しながらもマグヌッセンは冷静さを失ってはいない。予選とは異なりドライコンディションが予想されるスプリントについて29歳のデンマーク人ドライバーは「4位になるほどの速さはない」と指摘した。

ただその一方で「ここはオーバーテイクが難しいから、1周目を4番手で回れれば最高だ。その後、1つか2つポジションを落としてもポイントを獲得できるし、日曜に良いポジションからレースができる」とも述べ、期待をにじませる。

「もちろん、4位より上の順位でフィニッシュしたいとは思っているれど、僕らは現実的かつ、クレバーでいなけりゃならない」

「4番手というのは優勝できるポジションではあるけど、僕らにはそれに足るだけのスピードがない。僕らの戦いはそれとは違う場所にある」

「自分たちが何を目指しているのかを思い出して、今日のこの素晴らしい結果を賢く活かしていくべきだ」


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ8秒差で退けた。3番手には1.1秒遅れでランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

F1エミリア・ロマーニャ・グランプリ2回目のフリー走行は日本時間4月23日(土)19時30分から、スプリントは23時30分からイモラ・サーキットで開催される。

F1エミリア・ロマーニャGP特集

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