10年ぶりにQ3逃したメルセデス「”チームとして”及んでいない」とハミルトン、不穏なウォルフとの会話内容は…
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メルセデスのルイス・ハミルトンは13番手に終わった4月22日のF1エミリア・ロマーニャGP予選を振り返り「チームとして及んでいない」と指摘した。
ジョージ・ラッセルはハミルトンこそ上回れど、こちらも11番手とQ2敗退を喫した。メルセデスが予選Q3を逃したのは2012年日本GP以来初めて。187戦連続Q3進出という記録は遂に途絶えた。
コンストラクターズ選手権8連覇中のチャンピオンチームはシーズン開幕当初からポーパシングに翻弄されており、それはマイナーアップデートを多数持ち込んだ今週末も変わっていない。
むしろそれは悪化しているようですらあり、ラッセルは激しい上下振動によってフロアステーの破損に見舞われた。
予選を終えたハミルトンは力なく「良いセッションじゃなかったし、もちろんガッカリしている」とうなだれた。
「楽観的な気持ちでここに来たというのに。ファクトリーではみんなが一生懸命取り組んでくれているけど全然まとまらない。期待外れだ」
「今日はチームとして及んでいなかったと思う。やるべき事がありながらも、それができなかった」
落胆するのも無理はない。それほどまでにW13のパフォーマンスは劣っていた。仮に角田裕毅(アルファタウリ)があと1000分の4秒速ければハミルトンはQ1敗退に終わっていた。
「上位に食い込むためにスプリントではできる限り頑張る。難しいレースになるだろうけど、天候が良くなれば、ひょっとすると前進できるかもしれないしね」とハミルトンは続けた。
エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンはこの日の敗因について「我々のクルマはタイヤに熱を入れる事ができていない」と説明した。雨の影響で路面温度は15℃程度までしか上がらなかった。
Wノックアウトを喫したQ2終了を前に、国際放送のカメラはガレージ内で言い争うような素振りのハミルトンとトト・ウォルフ代表の様子を捉えていた。不穏な雰囲気だった。
チームのボスとの会話の内容について問われたハミルトンは「内々の話だから話す気はない」と退けた。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)をコンマ8秒差で退けた。3番手には1.1秒遅れでランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
F1エミリア・ロマーニャ・グランプリ2回目のフリー走行は日本時間4月23日(土)19時30分から、スプリントは23時30分からイモラ・サーキットで開催される。