マルコが2025年昇格候補と明言も角田裕毅、”課された目標”を達成しても実現するかどうか…と懐疑的
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角田裕毅(RBフォーミュラ1)はセルジオ・ペレスに代わって2025年にレッドブルをドライブする可能性がある候補の一人だが、首脳陣から課された目標を達成してもシニアチーム昇格が叶うかどうかは「分からない」と語った。
ペレスは契約上、来季もレッドブルから参戦する予定だが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは契約解除の可能性を認めた。
リアム・ローソンのRB起用発表を経てマルコは、独F1-Insiderに対し「ツノダは2025年にマックス(フェルスタッペン)と並んでドライブする候補者だ。今シーズンの残りのレースで、来年のドライバーラインナップが決定することになる」と語った。
ホーナーの言葉を借りれば、ローソンの前任、ダニエル・リカルドは、ペレスの「バックアップ」要員として今年、RBに配属された。故にそのリカルドが解雇された今、角田裕毅とローソンが将来的なレッドブルドライバーの候補となるのは必然と言えるが、マルコが明言した事実は大きい。
F1での最初の2シーズンのパフォーマンスは候補たり得るものではなかったが、2023年シーズンにはリカルドの前任者であるニック・デ・フリースを完膚なきまでに打ち負かし、今季もリカルドを凌ぐ好走を継続。ライバルチームが引き抜きに動くなど、角田裕毅はパドックで高い評価を得るまでに成長した。
しかしながら、レッドブルはこれまで、角田裕毅を真剣な昇格候補として検討してこなかった節があり、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてトップチームでドライブするチャンスを与えられていない。
F1公式サイトによると、F1アメリカGPの開幕に先立ち、過去数シーズンに渡ってチームメイトとの比較の基準として扱われてきたことや、レッドブル昇格に向けてアプローチを変更する可能性について質問された角田裕毅は、「全く変わりません」と語った。
「シーズンを通してずっと、そういった話が流れているので、正直、それについて話す意味はありません。僕としては、自分のやるべきことに集中し、改善していくだけです」
「すべてはパフォーマンス次第なので、自分の改善すべきことに集中するだけです」
これまで、レッドブル首脳陣から見過ごされてきたことを踏まえた上で、将来的に昇格できる可能性があると思うか?との質問に対しては「分かりません。可能性があるとは考えてはいますが、パフォーマンス次第だと思います」と答えた。
「僕らのチームは終始、パフォーマンスが重視されます。パフォーマンスが良ければ、それを評価してほしいと思っています。ただ、どうなるかは知りようがありません。僕の手には負えないことなので」
また、昇格を検討する上でレッドブルから「幾つか」の目標が設定されていることを認めた上で、自身が「改善すべきことは明らか」だとしつつも、それを達成しても「彼らが僕を昇格させるかどうかは分かりません」と付け加えた。
ローソンの復帰については、「チームメイトが変更されるのは初めてではない」として、特にプレッシャーは感じていないと説明し、現時点で何より重視しているのは、RBがコンストラクター選手権6位を獲得できるようドライバーとして全力を尽くすことだと強調した。