デ・フリース、”安堵”の戒告処分でF1デビュー入賞維持!直前の交代劇を考慮したスチュワード

ウィリアムズFW44のコックピットに座るニック・デ・フリース、2022年9月11日F1イタリアGPCourtesy Of Williams

11日(日)のモンツァでのレース中に「不規則」なドライビングを行ったとして召喚されていたニック・デ・フリース(ウィリアムズ)は審議を経て、F1デビュー戦での9位入賞のリザルトを維持した。

ミカ・サロら4名から成るイタリアGPのスチュワードは、27歳のオランダ人ドライバーが急遽、FP3以降に代役を務める事になった事情を考慮した。

虫垂炎を発症したアレックス・アルボンの代役として念願のF1デビューを迎えたデ・フリースは、同胞マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と並ぶ8番手からスタート。落ち着いた走りで9位入賞を飾り、チームに貴重な2ポイントを持ち帰る大活躍を見せた。

ただ、最終盤のセーフティーカー導入ラップ中、後方に周冠宇(アルファロメオ)が接近する中、ターン2~3間で急ブレーキを掛けたとして審議が行われた。

スチュワードはデ・フリース及びウィリアムズのチーム代表者からの聴取を行うとともに、映像、音声、テレメトリーデータを検証した。

スチュワードによるとデ・フリースは当時、ステアリング上のダッシュに表示されるセーフティカーのデルタタイムを下回っている事を気にしながらブレーキの問題に対処していた。

だが、チームとのやり取りはブレーキ問題に関するものに終始し、デルタに関するアドバイスはなく、デ・フリースはデルタタイムを上回るためにブレーキを踏んで速度を落とした。

スチュワードはデ・フリースがFP3以降に急遽、代役として起用されたためにクルマに慣れていなかったという事情を考慮し、厳しいペナルティではなく戒告処分とする事を選んだ。

これにより、2020/21年のフォーミュラEチャンピオンは今季初の戒告処分を受けたものの、同時にデビュー戦での初ポイントを維持する事となった。

F1イタリアGP特集

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