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エリック・ブーリエは、マクラーレン・ホンダが今週末のカナダGPで好成績を残す可能性は低いと考えているようだ。
レーシングディレクターのブーリエは、カナダGPのプレビューの中で「同チームが輝きを放つ可能性は低い」と語り、MCL32(今季のマクラーレン・ホンダのマシン)がカナダのサーキット特性とはマッチしていないと主張した。カナダGPの舞台となるのはジル・ビルヌーブ・サーキット。ここはエンジンパワーと良好なトラクション、そしてブレーキングの安定性の良さが必要とされる。
マクラーレン:F1カナダGPに向けて
エリック・ブーリエレースディレクター
モナコとインディアナポリスの2つのレースに集中していたため、我々はマクラーレン史上最も慌ただしい数週間を過ごすことになりました。今はカナダGPにフォーカスすべき時です。
モナコでは人気者のジェンソンが戻ってきました。彼は素晴らしいパフォーマンスを見せつけその類まれな才能が健在であることを証明しました。特に予選は素晴らしかったです。ストフェルもまた、週末を通して印象的な強さを発揮し、モナコの公道で中段勢と張り合うレースを披露してくれました。幾らかポイントを獲得できそうではありましたが、残念ながらそれは叶いませんでした。
マクラーレン・ホンダ・アンドレッティでのインディ500への挑戦を終えたフェルナンドを、カナダでまた迎え入れることを楽しみにしています。ほんの数週間の間に彼が達成したことは驚くべき事ですし、チーム全体が彼の素晴らしい走りを賞賛し、再び彼と合流出来ることを楽しみにしています。
マクラーレンはカナダで数々の勝利を収めてきましたが、ジェンソン・バトンが勝利した6年前の4時間にも渡るレースが最も有名でしょう。これによってカナダは「予測できないレース」として知られるようになりました。悪名高い”チャンピオンズ・ウォール”は、世界トップレベルのドライバーのプライドとマシンを奪い去ってきました。このサーキットは、ドライバーやエンジニア、メカニックに大きな課題を突きつけます
ジル・ビルヌーブ・サーキットはタイトなシケインを持つ高速サーキットでありまた、ヘビーブレーキングが必要とされます。ランオフエリアがあまりないのも特徴的です。このような複雑なコース特性は、我々のマシンパッケージに合っていません。
我々は毎戦有益なアップデートを持ち込むことで限界までプッシュしています。道のりはまだ長く、我々のパッケージがこのサーキットで輝きを放つ可能性は低いでしょう。ですが、我々はいつものように持てるものを最大限に引き出し、コース上でのあらゆるチャンスをモノにすべく懸命に作業を続けていきます
ホンダF1の長谷川祐介もまた、ブーリエ同様にカナダGPが厳しいレースになるとの見方を示している。
2017年第7戦F1カナダGPは、日本時間6月9日(金)23:00からのフリー走行で幕を開ける。カナダグランプリの開催日程・結果・最新ニュース・サーキットガイドなど、カナダGPに関する情報についてはF1カナダGP特設ページを参照されたい。