メルセデスが最速発進、レッドブル・ホンダは4番手 / F1カナダGP《FP1》結果とダイジェスト

ジル・ビルヌーブ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2019年F1カナダGPフリー走行1にてcopyright Red Bull Content Pool

シーズン7戦目となるF1世界選手権カナダGPが、現地6月7日にジル・ビルヌーブ・サーキットで開幕を迎え、日本時間23時から金曜1回目のフリー走行が行われた。グランプリ一発目のセッションを制したのはメルセデスAMGのルイス・ハミルトン。1分12秒767のトップタイムを記録した。

2番手は、燃圧トラブルに見舞われ5分を残してクルマを降りたバルテリ・ボッタス。チームメイトに0.147秒遅れた。3番手にはスクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレール、4番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いたが、最新型エンジンを投入したシルバーアローとのギャップはコンマ9秒と大きく開いた。

とは言え、レッドブルと跳馬は、メルセデスとは異なりソフトタイヤを履いておらず伸びしろは大きい。スピードトラップではハミルトンが時速300kmでトップに立ち、1km/h差でレーシングポイントのランス・ストロールを抑えた。

金曜午前の現地モントリオールは快晴に恵まれ、セッションは気温18℃、路面温度28℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリはソフトにC5、ミディアムにC4、ハードのC3を投入。最も柔らかいレンジの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

例年のように路面が非常にダスティーで、マシンが走行すると大量の砂埃が舞い上がり、コースが霞んで見える程のコンディションであったが、開発競争の激しさを物語るかのように、昨年の1回目のフリー走行最速タイムをコンマ5秒も更新した。

ホンダエンジン勢は、レッドブルのピエール・ガスリーがフェルスタッペンから0.815秒遅れの13番手。トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンが16番手に続き、ダニール・クビアトが18番手という結果に終わった。

ミッドフィールド最速は、過去2戦ノーポイントに苦しむアルファロメオのキミ・ライコネン。マクラーレンのカルロス・サインツを1000分の28秒という僅差で退け7番手につけた。

ライコネンがスムーズな出だしを見せた一方で、僚友アントニオ・ジョビナッツィはターン9で縁石に乗り上げスピン。左リアをアウト側のウォールにぶつけ、ホイールが破損した。これに伴い、コース上にはバーチャル・セーフティーカーがコールされた。若きイタリア人は、ウィリアムズの二台と並んで今季まだ一度もポイントを獲得していない。

ウィリアムズは、ロバート・クビサに代えて地元出身のニコラス・ラティフィを起用。チームメイトのジョージ・ラッセルから0.2秒遅れの20番手最下位でクルマを降りた。地元カナダメディアは、シーズン中にラティフィがクビサのシートを奪う可能性があると伝えている。

2019年F1第7戦カナダグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間6月7日(金)27時から1時間半の日程で開催される。

2019年F1第7戦カナダGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:12.767 31
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:12.914 +0.147 25
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:13.720 +0.953 24
4 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:13.755 +0.988 26
5 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:13.905 +1.138 28
6 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:13.945 +1.178 30
7 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:13.973 +1.206 34
8 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:14.123 +1.356 31
9 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:14.172 +1.405 31
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:14.202 +1.435 32
11 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:14.246 +1.479 33
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:14.474 +1.707 30
13 10 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:14.570 +1.803 27
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:14.582 +1.815 17
15 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:14.645 +1.878 31
16 23 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:14.703 +1.936 36
17 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:14.812 +2.045 32
18 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:15.343 +2.576 32
19 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:15.989 +3.222 29
20 40 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:16.199 +3.432 33

コンディション

天気快晴
気温18℃
路面温度28℃

セッション概要

グランプリ名 F1カナダGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 ジル・ビルヌーブ・サーキット
設立 1978年
全長 4361m
コーナー数 14
周回方向 時計回り

F1カナダGP特集

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