角田裕毅「プッシュし過ぎた」挽回途上でミス…クラッシュDNFをチームに謝罪
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ミスらしいミスもなく、一貫して安定したレースを続けていた2年目の角田裕毅(アルファタウリ)だが、6月19日に開催されたF1第9戦カナダGPの決勝レースでは、終盤に自らのミスによりクラッシュを喫し、リタイヤという失望の結果に終わった。
パワーユニット交換ペナルティを経て最後尾20番グリッドからスタートした角田裕毅は、1周目にニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を交わして19番手に浮上。幸先の良い滑り出しを見せた。
ランス・ストロール(アストンマーチン)を先頭とするDRSトレインに巻き込まれ、もどかしい展開が強いられる一方、42周目には10番手を走行するなど大逆転のポイントフィニッシュに向けて順調に巻き返していたが、2回目のピットストップの直後にミスを冒した。
70周のレースの49周目、ハードタイヤに履き替えコースに戻ろうとピット出口に向かったものの、レーンを回り切れずにターン2脇のバリアに左フロントから突っ込んだ。サスペンションは完全に折れ、セーフティーカーが導入された。
角田裕毅は自身のミスであると認め、チームに謝罪した事を明かした。
「ピットアウトの際にプッシュし過ぎてしまい、残念ながらウォールに突っ込んでしまいました。ガレージに行ってチームの皆に謝罪しました」
「今日はペースも良く、このコースはオーバーテイクが難しいとはいえ、それまで力強く挽回できていただけに、こういう結末になってしまいガッカリです」
テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは「端的に言って、今日は我々にとって残念なレースになってしまった」と振り返った。
「PU交換で最後尾からスタートしたユーキはレース前半に力強いスティントを走り、タイヤも上手くマネジメントしてポイント獲得が狙える位置につけていたものの、残念ながら2回目のピットストップ直後にコースオフしてしまい、その場でレースを終える事になってしまった」
6月19日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2022年F1第9戦カナダグランプリ決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでの2連勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位表彰台にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月1日のフリー走行1で幕を開ける。