ペレス、ギアボックス問題でDNF「タイトル争いで大きな代償」クラッチ変更はトラブルと無関係?

ガレージ内を歩くレッドブルのセルジオ・ペレス、2022年6月19日F1カナダGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)はランキング2位で迎えたF1第9戦カナダGPをノーポイントで終えた。9周目にギアボックストラブルが発生し、否応なくリタイヤを余儀なくされたためだ。

レッドブルが信頼性不足でレースを終えるのは今季これで4回目だ。開幕バーレーンGPでは2台揃って燃料系統にトラブルが発生し、第3戦オーストラリアGPではポーパシングによる振動で燃料漏れが起きた。

ランキング首位を走る僚友マックス・フェルスタッペンが優勝した事で、ポイント差は46点にまで拡大した。仮に丸々1レースを失ったとしても逆転が起きることはない大きな差だ。

失意のレースを振り返ったペレスは「トラブルの原因はギアボックスだと思う。不運にもギアがスタックしてしまった」と説明した。

「スタートは良かったし、ハードタイヤでポジションを上げられていたから良い感じだったんだけど」

「マクラーレンのダニエル(リカルド)のDRSに入って、これからフィールドを駆け上がっていこうという最中だっただけに本当に残念だ。更に順位を上げて大量ポイントを獲得できる可能性を十分感じていたしね」

実はレッドブルは決勝を前に、予選でクラッシュした11号車に変更を加えていた。その中にはクラッチの摩擦材やアクチュエーター/シールが含まれていたため、修復不良によるトラブルの可能性もありそうだが、ペレスは前日の事故との関連性について「今のところ、それについては考えていない」と否定した。

「チャンピオンシップを争っている状況で今日は本当に高くついた。0ポイントはあまりに痛い。信頼性には常に気を配り続けなきゃならない」

「レギュレーションが刷新された以上、新しいトラブルに直面するのは常だからね」

「今日は本当に大きな代償を支払う事になった。僕にとっては忘れ去りたい週末になってしまった。気持ちを切り替えて次のシルバーストンに備えたい」


6月19日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2022年F1第9戦カナダグランプリ決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでの2連勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位表彰台にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月1日のフリー走行1で幕を開ける。

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