ピエール・ガスリー「兎に角、遅すぎた」失意の14位…敗因は戦略・SCに非ず
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F1カナダGPの決勝レースを14位で終えたアルファタウリのピエール・ガスリーは「兎に角、遅すぎた」と述べ、敗因は戦略やセーフティーカーのタイミングではなく、クルマのペースにあったとの考えを示した。
シャルル・ルクレールの降格に伴い、繰り上がりの15番グリッドに着いたガスリーは5周目という早い段階でハードタイヤに交換するも、直後の8周目にセルジオ・ペレスがストップ。バーチャル・セーフティーカー(VSC)の好機を逃す格好となった。
一時は13番手にまで駆け上がったものの、それ以上フィールドを突き進む事はできず、ポイント圏外の14位でレースを終えた。ドライバーズランキングでは9位入賞のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に10位の座を奪われた。
早期のピットストップについてテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは次のように説明した。
「クリーンエアーの中で走行するために、ピエールに対してはかなり早い段階で1回目のピットストップを行った」
「だが、周りのマシンとのフェーズがずれてしまった挙げ句、VSCも上手く活かす事ができなかった」
「この結果、巻き返しに向けた道のりは一層厳しいものとなった。最初のハードタイヤでのバランスは良いとは言えず、ポイント圏内に入れるほど十分に挽回できなかった」
トップ10を争えるだけのペースがなかった
ピエール・ガスリー決勝: 14位 / グリッド: 15番手
今日はアウト・オブ・ポジション(本来あるべきではない位置)からのスタートだったから、他とは違う作戦でいこうと思い、少し早めにピットインしたんだけど大した成果はなかった。
コンディション的に酷くグリップに悩まされ、スライドも多く、今日は単純にトップ10を争えるだけのペースがなかった。
この後、洗いざらい分析する必要があるけど、客観的に言って今日の僕らは兎に角、遅すぎた。
同じ様にバーチャル・セーフティカーのタイミングにも恵まれなかったけど、詰まるところ、最終的な結果にさほど大きな違いはなかったように思う。
もっと上手くやれたはずだから、その方法を見つけ出して、次のシルバーストンに向けて最高の準備を整えたい。
なおチームメイトの角田裕毅は、終盤に自身のミスでクラッシュを喫してリタイヤに終わった事をチームに謝罪した。
6月19日(日)にジル・ビルヌーブ・サーキットで行われた2022年F1第9戦カナダグランプリ決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインでの2連勝を飾り、2位にカルロス・サインツ(フェラーリ)、3位表彰台にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
シルバーストン・サーキットを舞台とする次戦イギリスGPは7月1日のフリー走行1で幕を開ける。