Published: Updated:
2018/19年のWEC世界耐久選手権スーパーシーズンに参戦するジェンソン・バトンが、ルマン24時間レースに向けてLMP1マシンの初テストに臨んだ。2009年のF1ワールドチャンピオンは先月、開幕戦以外のWEC全戦に参戦する事を発表。6月16日から行われる第86回ル・マン24時間レースでWECデビューを果たす。
バトンはフランスのマニクール・サーキットでプライベートテストを実施。LMP1クラスに参戦するSMPレーシングのBR1をドライブした。練習走行は5時間に及び、ルマンの実戦を想定し、昼間と夜間の両方の時間帯でマシンを走らせた。
「BR1の印象は本当に良かったよ。僕は何年もの間F1で走り、今はスーパーGTで走っている。こんなにもグリップがあるマシンだとは思ってもみなかった。大きな車だけど、低速コーナーではかなりグリップがあるし、高速コーナーでのグリップにも驚かされた。想像以上だよ」
今回走らせたマシンは、開幕スパで投入されたものと同じ低ダウンフォースのルマン仕様パッケージ。その事を聞かされていたバトンは、コーナリングでのグリップ不足を予想していた。
「今日は5時間に渡ってマシンを走らせた。ショートランとロングランの両方をやったよ。僕にとっては、マシンに慣れ理解するには十分な走行だった」
「これまでに参戦した事のあるレースとWECのレギュレーションは全然違うね。夜に走るって事もそうなんだけど、学ばなきゃならない事がいっぱいだよ。今日は良い経験になったけど、ルマンまでに学ばなきゃならない事は山積みだ」
https://www.youtube.com/watch?v=UkuYPLzDM6A
バトンはAER製V6ツインターボを搭載する11号車 BR1 LMP1マシンをミカエル・アレシンとビタリー・ペトロフと共有し、フェルナンド・アロンソ有する優勝候補筆頭のトヨタ・ガズーレーシングとLMP1のタイトルをかけて争う。