ジェンソン・バトン、元同僚アロンソの引退表明を支持「結果が残せないのであればF1に留まる理由はない」
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一昨年でF1でのキャリアに終止符を打ったジェンソン・バトンは、マクラーレン・ホンダ時代の同僚、フェルナンド・アロンソのF1引退表明について「求めているような結果が残せないのであればF1に留まる理由はない」と述べ、その決断を支持している。
3度目のタイトルを目標に掲げマクラーレンとの4シーズン目に臨んだアロンソは先日、今シーズンを以て一旦F1を去る事を発表。来季は北米最高峰と称されるインディカー・シリーズに参戦し、トリプルクラウン最後の砦であるインディアナポリス500での優勝に挑戦するものと考えられている。
ジェンソン・バトンはブラウンGP時代にF1ワールドチャンピオンを獲得。第二期マクラーレン・ホンダ序盤の2015年から2016年までの2年間を、フェルナンド・アロンソのチームメイトとして過ごした。 引退後のバトンは1年間の休息を経て今年レース活動を再開。WEC世界耐久選手権とSUPER GTの2足のわらじを履いている。
WEC第3戦のためにシルバーストンに姿を現したバトンは「フェルナンドは僕と同じ選択をしたんだ。F1を去る事にはなるけど、1年後に復帰するオプションを持っている。正しい決断だと思う」と述べ、アロンソを支持した。
「マクラーレンが再び速さを取り戻し優勝するようにでもなれば、彼が復帰するのは間違いないだろうね。世界中のどんなドライバーであれ、F1で勝てるマシンに乗れるなら大喜びさ。世界中を飛び回る生活に飽きたり、それにストレスを感じたりするようになればリタイヤしようって思ったりするものさ。まして、自分が求めているような結果が残せないのであれば、留まる理由はないしね」
マクラーレンが最後にF1の表彰台に上がったのは2014年の開幕オーストラリアGPであり、2013年以降は一度も優勝出来ていない。優勝争いを公言し臨んだ今シーズンも低迷から脱却できず、第8戦フランスGP予選では2台揃ってのQ1敗退を喫するなど、厳しい状況が続いている。
アロンソはインディカー参戦に向けて、来月9月にバーバー・モータースポーツ・パークでテスト走行を行う方向で調整を進めているとされ、米国のモータースポーツファンだけでなく、当のインディカー自体もアロンソの参戦を渇望している。
現役最強と称されるアロンソに寄せる米インディカーの想いは熱く、昨年のインディ500にスポット参戦した際には、アロンソには他のルーキーとは異なり一人だけのプライベートテストが用意され、その様子はYouTubeで全世界に向けて無料生中継された。