F1ブラジルGP タイヤ配分:またもマクラーレンのみが特殊なアロケーション

2018年のF1ピレリタイヤcopyright Mark Sutton / LAT Images

2018年F1世界選手権第20戦ブラジルGPのドライバー別タイヤ選択が公表された。アップダウンが激しくバンピーなインテルラゴス・サーキットに持ち込まれるのは、赤スーパーソフト、黄ウルトラソフト、白ミディアムの3種類のピレリタイヤ”P Zero”。これは、バーレーン、スペイン、ベルギー、イタリア、日本に持ち込まれたのと同じ組み合わせのコンパウンドである。

標高は800mと高いが、2300mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットに比べればダウンフォースとマシン冷却への影響は限定的。カレンダーの中では珍しい反時計回りであり、左フロントタイヤの摩耗が厳しい。下り坂に転じるターン1では、左フロントをロックさせるマシンが多発する。

前戦メキシコGPとは異なり、ここは勝手知ったるインテルラゴス。チームはトラックに対する豊富なデータと経験を有しており、どのチームも概ね似たようなアロケーションとなっている。

唯一他と異なる選択をしているのがマクラーレン。ここ数戦の傾向通り、柔らかいスーパーソフトの数を収め気味にして、中間コンパウンドのソフトタイヤを4セット、硬めのミディアムを2セット選択した。マクラーレンは来季開発のためのテストランに多くの時間を割いている。

昨年のレースでは、セバスチャン・ベッテル(Ferrari)が中古のスーパーソフトで28周を走り、その後新品ソフトへと繋ぐワンストッパーを採用し優勝。殆どのクルマが1ストップ戦略でレースを戦った中、レッドブル・レーシングの2台は2ストップを採用し5・6位でチェッカーを受けた。

F1ブラジルGPは、日本時間2018年11月9日(金)22時からのフリー走行1で幕を開ける。

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