ダニエル・リカルド、F1ブラジルGPでのターボチャージャー交換の理由を説明「グリッド降格は消化器のせい」

レッドブル・レーシングのダニエル・リカルド、F1ブラジルGPにて 2018年11月8日copyright Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングはF1第20戦ブラジルGPに先立ってダニエル・リカルドのターボチャージャーを交換。今季6基目の封を切った事で11日(日)の決勝レースで5グリッド降格が科せられる事となった。TCを交換した理由についてリカルドは「消化器のせい」だと打ち明けた。

リカルドは前戦メキシコGPでポールポジションを獲得。スタート直後にポジションを落としたものの、レース終盤には表彰台圏内の2番手に挽回した。だが残り10周というところでクラッチに関連するハイドロ系統のトラブルに見舞われ、シーズン8度目のリタイヤに終わった。

クリスチャン・ホーナー代表がスカイスポーツに対して明らかにしたところによれば、マシンをコース脇に止めた際に車体後方から白煙が吹き出ていたため、マーシャルが消化器を使用。この消火剤がリカルドのターボチャージャーを再利用不可能な状態にしたのだという。

「マシンから煙が出ていたのは明らかで、誰もマーシャルを責める事はできない」とホーナー。「エキゾーストに吹付けられた消火剤がターボの中で固まってしまい、それでオシャカになってしまったんだ」

当のリカルドはターボチャージャーを交換しグリッド降格を受けることを、チームから先週知らされた事を明かした。

「メキシコGPの時に、マーシャルがクルマに消火器を向けてしまい、運がないことにターボがダメージを受けてしまったんだ」とリカルド。「ペナルティを受けることは先週の時点から分かってたんだ。それについては自分の中で折り合いをつけたよ」

インテルラゴスは比較的追い抜きが容易であるとは言え、表彰台獲得を目標とするならば5グリッド降格はあまりにも大きな痛手だ。来季ルノーへと移籍するリカルドは、残された2レースでレッドブルと共に表彰台に上がる事を望んでいる。

「今日は午前と午後のセッションの間に上手く改善させる事ができた。ここはタイヤに厳しい上にセットアップを完璧にするのが難しいんだ。そのせいで午前中はちょっと苦戦したけど、FP2ではかなり良いところまで仕上げる事ができた」

「そうは言っても(最速を記録したバルテリ・ボッタスとの)ギャップはまだ0.3秒もあるから、このコンディションだとポールポジションは難しいかもしれない。ライバルの連中は予選になるとエンジン全開にしてくるしね」

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