角田裕毅「時に酷く一貫性に欠けていた」F1ベルギーGPを前に前半戦を顧みる

ハンガロリンクのパドックを歩くアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年7月30日F1ハンガリーGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

シーズン後半戦の開始を告げる8月27~29日のF1第12戦ベルギーGPを前に、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はバーレーンからハンガリーまでの前半11戦を「時に酷く一貫性に欠けていた」と表現した。

角田裕毅は日本人ドライバーとして史上初めてF1デビュー戦で入賞を飾り、名将ロス・ブラウンに「近年のF1におけるベストルーキー」と言わしめたものの、その後は山あり谷ありの週末が続いた。

特に予選でのミスが目立った。チームメイトのピエール・ガスリーが9度のQ3進出を果たした一方、2回に留まり、5回の週末(エミリア・ロマーニャを含めると6回)でQ1敗退を喫し、予選でのクラッシュは3度に及んだ。

グランプリウィナーのガスリーはデビュー1年目の新人が相対するにあまりに大きな壁ではあるものの、結果として角田裕毅は前半戦の全ての予選でチームメイトに敗れ去った。

予選で沈めば当然、決勝でのリザルトは大きく損なわれる。

アルファタウリ・ホンダが前半戦で獲得した68ポイントのうち、角田裕毅が持ち帰ったのは18ポイント、つまり26%に留まった。この観点で言えばチームへの貢献度は全20名のドライバーの中で最も低い。

ただ、接触事故に巻き込まれ、ガスリーがリタイヤ無得点に終わったバーレーンとシュタイアーマルクの2戦でトップ10フィニッシュを飾り、チームの連続入賞を力強く下支えする場面もあった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

レース前のグリッドで準備をするアルファタウリ・ホンダの角田裕毅、2021年6月27日F1シュタイアーマルクGP決勝にて

角田裕毅はF1での12戦目となるベルギーを前に「前半戦は全体的に非常に興味深く、また楽しいもので、予想外の事が多くありました。シーズン開幕前に思い描いていた事と一致するものはあまりありませんでした」と振り返った。

「浮き沈みが激しく、パフォーマンス的に酷く一貫性に欠けていた時もありましたが、何度かポイントを持ち帰り、スクーデリア・アルファタウリが今季全戦でポイントを稼ぐ唯一のチームとなる事に貢献できましたので全体的には満足しています」

「後半戦に向けて、この状態を維持していかなければなりません」

多くのファンにとってF1のサマーブレイクは苦痛に過ぎないが、1年を通して世界を転戦し選手権を戦うドライバーにとっては束の間の休息であり、後半戦に向けての準備を整える貴重な時間でもある。

「シミュレーターを通してハンガロリンクでの相関性を確認し、次の3つのグランプリコースを検証するために、ハンガリーGPを終えてすぐにミルトンキーンズに向かいました」

「その後はイタリアに飛び、ファエンツァのファクトリーのすぐ近くにある新居の整理をして休暇を楽しみました」

ベルギーGPの舞台となるスパ・フランコルシャンは角田裕毅にとって、2019年のユーロフォーミュラ・オープン・チャンピオンシップ及びFIA-F3選手権、2020年のFIA-F2選手権で計6回のレース経験を積んだ場所であり、優勝を含む3度の表彰台に上がった相性の良いコースでもある。

「昨年のF2ではポールポジションからスタートしたフィーチャーレースで優勝しましたし、一昨年のF3ではシリーズ初の表彰台に上がるなど、スパにはとても良い思い出がありますので、ここでシーズン後半戦をスタートできるのは僕にとって歓迎すべき事です」

「コース自体も気に入っていますし、F1マシンでスパを初めて走行する際は特別な感覚を味わえるでしょうから凄く楽しみにしています。特に、オー・ルージュでのF1マシンを体験できるのが楽しみです」


ドライコンディションで行われた昨年大会ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が僚友バルテリ・ボッタスを8.448秒引き離して通算89勝目を挙げた。3位表彰台にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が滑り込んだ。

F1ベルギーGPは日本時間8月27日(金)18時30分からのフリー走行1で幕を開ける。

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