フェルスタッペンが異次元発進、一方でペレスは低中速に苦戦…角田裕毅は16番手 / F1ベルギーGP 2024《FP1》結果と詳報

スパ・フランコルシャンを周回するマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年7月26日F1ベルギーGP FP1Courtesy Of Red Bull Content Pool

前半戦の終了を告げる2024年のF1第14戦ベルギーGPが7月26日に開幕を迎え、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に0.531秒差をつけ金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅(RB)は16番手という結果だった。

6人のウィナーが登場した過去8レースとは異なり、RB20はFP1でライバルに大きく差をつけた。レッドブルはハンガリーで投入したアップグレードを外し、キャノン型のエンジンカバーを復活させた。

フェルスタッペンは6月のカナダGPでの予期せぬ故障により5基目のICE(内燃エンジン)を投入。今週末は10グリッド降格ペナルティを受けることになるが、この調子を維持すれば逆転優勝は夢物語ではないかもしれない。

2024年大会に先立って大半の路面が再舗装されたため、事前の予想通りラップタイムは劇的に高速化した。雨に見舞われたため比較が難しいが、フェルスタッペンが刻んだFP1のベンチマークは2022年のポールタイムより速い。

一方でシート喪失が懸念される僚友セルジオ・ペレスはクルマのハンドリングに苦戦。「低中速でクルマの感触が掴めない」と訴え、セクター2だけでチームメイトに0.8秒もの差をつけられ、2番手ピアストリから0.4秒遅れの7番手に留まった。

全パワーユニット・コンポーネントを交換したことで最後尾スタートが見込まれる角田裕毅は、コーナー毎にアンダーステアとオーバーステアに見舞われクルマの挙動の予想がつかないと訴え、チームメイトから0.614秒遅れの16番手でクルマを降りた。

RBは本セッションで2台に同じプログラムを割り当てたが、以降、角田裕毅は予選ではなく決勝を念頭に、ロングランを中心に取り組むものと思われる。

ダニエル・リカルドは開始早々、ターン1の出口で縁石に乗り上げスピンするハプニングに見舞われた。昨夜の雨の影響で縁石が少し濡れていたのかもしれない。幸いにもバリアとの接触を避けると13番手タイムを記録した。

映画「デッドプール&ウルヴァリン」仕様のアルピーヌA524は1台のみが周回を重ねた。ウォーターリークに見舞われた可能性があるとしてエステバン・オコンはアウトラップのみでセッションを終えた。もう1台をドライブしたピエール・ガスリーは11番手につけた。

伝統的にスパの空力特性に合うマシンが特徴のウィリアムズは、アレックス・アルボンが3番手をマーク。タイムシートで異彩を放った。ローガン・サージェントは15番手でクルマを降りた。

メルセデスは新型フロアを含むアップグレードを施したもののマクラーレンに対してやや見劣りする印象で、ジョージ・ラッセルは4番手、ルイス・ハミルトンは5番手に留まった。


FP2は日本時間7月26日(金)24時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第14戦ベルギーGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:43.372 23
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:43.903 +0.531 23
3 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:44.099 +0.727 20
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:44.225 +0.853 22
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:44.279 +0.907 20
6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:44.306 +0.934 24
7 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:44.329 +0.957 21
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:44.415 +1.043 23
9 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:44.574 +1.202 23
10 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:44.699 +1.327 20
11 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:44.833 +1.461 21
12 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:44.921 +1.549 19
13 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:44.950 +1.578 22
14 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:45.155 +1.783 20
15 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:45.311 +1.939 19
16 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:45.564 +2.192 22
17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:45.645 +2.273 18
18 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:45.812 +2.440 18
19 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:45.995 +2.623 22
20 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1

コンディション

天気晴れ
気温23℃
路面温度39℃

セッション概要

グランプリ名 F1ベルギーGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 スパ・フランコルシャン
設立 1921年
全長 7004m
コーナー数 19
周回方向 時計回り

F1ベルギーGP特集

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