セルジオ・ペレス、決勝前事故でクルマを破損「嬉しかった」修復果たしたレッドブルの”スピリット”に感銘
Published:
レース開始を前にクラッシュによってクルマを壊すという失態を犯したセルジオ・ペレスは、懸命の作業でクルマを元通りに仕上げたレッドブル・レーシングの”スピリット”に感銘を受けたようだ。
7番グリッドのペレスはグリッドにつく道中の”レコノサンスラップ”を走行中、ターン6でコントロールを失いバリアに激突。右フロントサスペンションを中心にダメージを負った。
チームは当初、レース出走を諦めたものの、中断が長期に及ぶ見通しとなった事から急遽、ガレージで11号車RB16Bの修復作業が行われた。
FIAレースディレクターを務めるマイケル・マシはスチュワードとの協議を経て、ピットレーンスタートは可能との判断をチームに伝えた。
3時間17分に渡る中断を経て、セーフティーカー先導下、ペレスは他の19台と共に規定周回数が39周へと減った1時間のタイムレースに臨んだが、バッドコンディションに改善はみられず、2周を経てレースは終了となった。
「嬉しかった」レッドブルの”スピリット”に感銘
セルジオ・ペレス決勝: 20位, グリッド: 7番手
奇妙な午後だった。雨で寒い中、僕らに付き合ってくれたファンの皆に感謝しなきゃね。良いレースが見せられずに残念だけど、これもこのスポーツの一部だ。ベストを尽くしたけど、どうする事もできなかった。
グリッドに向かう途中でのクラッシュは僕のミスだ。コンディションと視界が凄く悪くて、縁石に乗り上げた事でマシンのコントロールを失ってしまった。
僅かながらもレースに戻るチャンスがあると信じていた中、チームが懸命の作業と最高の仕事でクルマを修復してくれた。これがレッドブル・レーシングのスピリットなんだね。嬉しかった。
今日のレースで彼らの努力に報いたいと思っていただけにレースができず残念だけど、幸いにも数日後にはザントフォールトでのレースが控えているから楽しみだ!
8月29日(日)にスパ・フランコルシャンで行われた2021年F1第12戦ベルギーグランプリ決勝レースは、雨の影響で3時間超の赤旗中断を強いられ、1度もグリーンフラッグが振られる事なく終了を迎えた。
この結果、ポールシッターのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がスパ初優勝を飾り、2位にジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは9月3日のフリー走行1で幕を開ける。