フェルスタッペン、低出力モードで予選を走行…エンジンに問題抱えるも 3戦連続表彰台に自信
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、予選で保守的なエンジンモードの使用を強いられ、メルセデスにすら太刀打ちできずに5番手に終わったものの、決勝ではシルバーアローに戦いを挑み、表彰台をかけて争えるはずだと考えている。
母国オランダから程近い事もあり、週末のスパ・フランコルシャンにはオレンジ色を身にまとった多くのフェルスタッペン・ファンが集結。フェルスタッペンが駆る33号車RB15に向けて、熱い声援を送った。
公式予選では順当にQ3に進出するも、フェルスタッペンはポール・ポジションに輝いたシャルル・ルクレールに1.171秒、4番グリッドを手にしたバルテリ・ボッタスには0.275秒引き離され、5番手に留まった。3番手のルイス・ハミルトンに対しては0.408秒遅れだった。
100秒サーキットでのコンマ4秒は決して小さなギャップではない。だがフェルスタッペンは、ドイツでの優勝とハンガリーでの2位に続く、3戦連続表彰台への挑戦は可能だと信じている。
スパでのRB15のレースペースについてフェルスタッペンは「良い感じだ」と語り、次のように続けた。「もちろん、明日は気温が変わるみたいだから、決勝で僕らのマシンがどのように機能するか予測するのは難しいけどね」
「メルセデスに対しては接戦に持ち込めると思う。でも、フェラーリを捕まえるのは難しいだろうな。彼らの最高速を考えれば、例え1周のラップタイムが彼らより速かったとしても、ストレートでは追いつけないだろうからね。フェラーリを打ち負かすのは少し難しいと思う」
懸念材料はエンジンだ。チームメイトのアレックス・アルボンは、ホンダの最新型スペック4エンジンの投入によって、グリッド後方からスタートする予定だが、フェルスタッペンは引き続き旧型エンジンを使用。初日金曜日に、コーナーからの立ち上がりの際にパワーロスに見舞われ、土曜日にも同様の問題に手を焼いていた。
フェルスタッペンは週末を通してエンジンに問題が発生しており、肝心のグリッド争いの際に、低出力のエンジンモードの使用を強いられていた事を明かした。
「今週末はずっと、通常のパワーモードが使えなかった事に加えて、エンジンにエラーが出てしまっていたんだ」とフェルスタッペン。
「そのため予選では、かなり保守的にエンジンを走らせなきゃならなかったんだ。それは、通常のパワーモードよりも出力が低かった。それによって1周あたりコンマ2秒程を失ってしまった。もちろん、こんな状況をスパで望んじゃいないけど、時にはこういう事もあるさ」
「ストレートではかなりのペースを失ってしまった。フェラーリと比較すると1秒以上のロスだ。ここではかなり痛手だよ」
このトラブルが決勝に悪影響を与える恐れはないのだろうか? フェルスタッペンは、トラブルによるマイナスの影響は限定的だと主張する。
「そもそもレース中に、そんなに多く予選モードを使うことはないから、ダメージは大きくないと思う。今週末のフェラーリは速すぎるけど、問題を抱えているとは言えメルセデスとは接近してるから、彼らに戦いを挑んで3位でフィニッシュ出来る事を期待している。ファンの皆に良い結果を見せられれば良いね」
2019年F1第13戦ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間9月1日(日)22時10分から行われ、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事で勝敗を決する。