トロロッソ、予想を上回る結果に満足「入賞が狙える好ポジション」
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スクーデリア・トロロッソのジョナサン・エドルズ主任レースエンジニアが、8月25日土曜に行われたF1第13戦ベルギーGP予選セッションを振り返った。苦戦が予想される中、トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手。ポイント獲得に有望な位置を手に入れた。
メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがパワーユニット一式を交換しグリッド降格処分を受けるため、日曜のスターティンググリッドは一つずつ繰り上がる事となり、ガスリーは入賞圏内の5列目10番手から、ハートレーは6列目11番手からレースに挑む。
入賞が狙える好ポジションに満足
ジョナサン・エドルズチーフレースエンジニア
昨夜は、FP1とFP2で集めたデータを分析し夜を徹して作業に取り組んだんだ。FP2で、ある程度自分たちの競争力が確認できたから、FP3ではタイヤの作動温度や空力に焦点を当てたプログラムを組んだ。ピエールのマシンでダウンフォースを変更して走らせてみたんだけど、期待してたような結果が得られなかったから、セッションの途中で元のセッティングに戻した。スパでは、前のマシンのトゥの影響がない状態で走ることが難しいから、空力関連のテストは中々難しいんだ。
その一方で、ブレンドンのマシンで実施したセットアップやタイヤのテストは上手くいった。ただ、FP3セッション最後のレッドフラッグの影響で二人とも2回目のランを走り切れなかったから、データ分析が不完全になってしまった。予選に向けては最適と思われる空力セットアップで臨み、スリップストリームを使う作戦を実行した。それが奏を功してくれて見事Q2進出を果たす事ができたよ。
Q2の最初のアタックで中々良いタイムが刻めたから、最後の走行は1回だけに絞ることにしたんだ。でも、ブレンドンが1コーナーでリアをロックさせてスピンしてしまったため、すぐ後ろを走っていたピエールにも影響が及んでしまった。とは言え、一つ上の順位のマシンとのタイム差が大きかったから、スピンが無くても予選順位は変わらなかったと思う。
11番手と12番手を手に入れたから、決勝では一つ繰り上がって10番グリッドと11番グリッドからスタートする事になる。当初予想してたより良いポジションだし、明日の決勝で前向きなリザルトを狙う上でも悪くない位置だと思う。
最後に、今日の予選で最高の結果を残したレーシングポイント・フォースインディアを祝福したい。色々と不安定な状況が続いていたにも関わらず、難しいコンディションの中で見事なパフォーマンスを披露した彼らの姿が見れて嬉しいよ。
スパウェザーが大混乱を引き起こした予選では、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。3番手は新生レーシングポイント・フォースインディアのエステバン・オコンという結果となった。
2018年F1第13戦ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間8月26日(日)22時10分から行われ、1周7004mのスパ・フランコルシャン・サーキットを44周する事で勝敗を決する。