新生レーシングポイントが初陣で2列目独占の快挙「色んな感情がこみ上げてくる」
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チーム解体の危機を乗り越え、新生「レーシングポイント・フォースインディア」として挑んだ最初のF1公式予選には、これ以上ない最高のドラマとリザルトが待っていた。
後半戦開始を告げる第13戦ベルギーGP。レーシングポイントの2台は初日のプラクティスからトップ10に入れ込む速さを披露。勢いそのままに予選を迎え、豪雨により混乱したQ3でレッドブル勢を退けた。
雨が止んだ終盤、チャンスを待ち構えていたエステバン・オコンとセルジオ・ペレスが各々自己ベストを更新。ポールのルイス・ハミルトン、2番手セバスチャン・ベッテルに続くセカンドローを独占してみせた。
レーシングポイント:F1ベルギーGP予選を終えて
エステバン・オコン予選: 3位, FP3: 10位
ここ数週間は本当に色んな事があったけど、今日は最高の一日だった。すごく特別な瞬間だし、僕らはこのひとときを楽しまなきゃ。チームの誰もがモチベーションを維持し続け懸命に仕事に取り組み、今日の結果をもたらしたこの速いマシンを用意してくれたんだ。このチームを心から誇りに思うよ。
雨が降らなくてドライだったとしても、Q3進出は間違いなかったと思う。雨がチャンスだって事は分かってたけど、それを活かすのは簡単じゃないんだ。Q3の最初のランではスリックを試してみたんだけど、全然走れるような状況じゃなかったし、ヒヤッとする場面が幾つかあったからすぐにピットに戻ったんだ。
インターミディエイトに履き替えてコースインしたんだけど、最初のランで若干ミスをしちゃったんだ。完璧なラップにまとめ上げなきゃならないのは分かってたんだけどね。最後のアタックでは出来る限りミスをしないように頑張って、結果3番手を手に入れる事ができたんだ。レースが本当に楽しみだよ。僕らのマシンはストレートで速いし、全力で頑張るつもりだ。
セルジオ・ペレス予選: 4位, FP3: 8位
今日の結果には本当に満足してるよ。信じられないような予選だった!色んな感情がこみ上げてくる。難しいセッションだったから、余計に嬉しいよ。新しいオーナー、今のチームを作り上げた前のオーナー、そして毎日懸命に仕事に取り組んでるチームの皆にとって最高のリザルトだよ。
雨が降ったことで僕らはリスクを取る事になった。第一セクターと第二セクターはドライだったから、スリックタイヤのままコース上に留まることにしたんだけど、そしたら急に雨脚が強まったんだ。オー・ルージュで危なくクラッシュしそうになったけど、壁に激突しなかったのは運が良かったね。あの場所でコントロールを失ったら小さい事故で済むはずがないから、最悪の状況も覚悟してたんだ。
インターミディエイトに交換するためピットに向かおうとしたら、最終コーナーでリアをロックさせてしまい縁石で飛び跳ねてしまった。フロントウイングが壊れたせいで、交換のために時間をロスしちゃって、走るチャンスが1周だけになってしまった。
もう1周あればポールポジションの可能性もあったかもしれないけど、4番手には大満足だよ。決勝に向けてすごく良いポジションだし、レースでは力強いバトルができると思う。スパでの予想なんて何の役にも立たないけど、少なくとも大量ポイントを目標に頑張るよ。
スパウェザーが大混乱を引き起こした予選では、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。2番手はスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテル。3番手は新生レーシングポイント・フォースインディアのエステバン・オコンという結果となった。
2018年F1第13戦ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間8月26日(日)22時10分から行われ、1周7004mのスパ・フランコルシャン・サーキットを44周する事で勝敗を決する。