F1ベルギーGP:最速タイヤ戦略とドライバー別残存セット数…1ストッパーが主流か
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F1第13戦ベルギーGP決勝レースに先立って、公式タイヤサプライヤーのピレリがドライバー別の残存タイヤセット数を公表した。スパ・フランコルシャンGPに持ち込まれたのはC1(ハード/白)、C2(ミディアム/黄)、C3(ソフト/赤)の最も硬いレンジの3種類のコンパウンド。
ドライコンディションとなった場合、各マシンはレース中に最低2種類の異なる硬さのコンパウンドを使用義務を負うが、日曜の朝のスパは雨に見舞われたものの、決勝レース中の降水確率は10%以下程度。スパウェザー襲来の可能性もあり得るが、現時点ではドライとなる見通しだ。
今回の予選では、Q3へと進出した上位10台全てがソフトコンパウントでQ2突破タイムを記録。トップ10ドライバーは全員、中古のソフトタイヤでレースをスタートする事になる。
土曜日は気温が30度にまで上昇し、スパとしては非常に暑い一日となったが、日曜は最高気温17度程度が予想されており、一転して肌寒くなる。ソフトタイヤの優位性は揺るぎなく、ピレリは最も柔らかいコンパウントを使った1ストップ戦略が最速のストラテジーだと考えている。
ピレリの予想する最速のピットストップ戦略は、ソフトでスタートした後、18~22周目にミディアムへと履き替え、その後チェッカーまで走り続ける1ストッパー。次善策として、ソフト、ソフトと繋いだ後にミディアムへと履き替える2ストップを推す。
ピレリのマリオ・イゾラは「ソフトからミディアムへとつなぐ1ストップ戦略が主流になるはず。これ以外のストラテジーが見られるかどうかは、レース展開や天候次第。例えば、レース序盤にセーフティカーが導入されれば、ハードタイヤを使ったり、ピットストップ回数が増える場合もあり得る」と語った。
ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間9月1日(日)22時10分から行われ、1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事で勝敗を決する。