フェルスタッペン、”謝罪”ラップで今季ポール第一号!角田裕毅、好走も0.007秒及ばず / F1バーレーンGP 2024《予選》結果と詳報

ポールポジションを獲得してガッツポーズを取るマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2024年3月1日F1バーレーンGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2024年のポールシッター第一号に輝いた。FIA-F1世界選手権開幕バーレーンGP予選が現地3月1日(金)に行われ、タイトル4連覇を目指す26歳のオランダ人ドライバーは1分29秒179を記録。後続に0.228秒差をつけた。

最終ラップでフィニッシュラインを越え、ライバルの計測終了を待つ中、フェルスタッペンは、GPことレースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに無線を通して「GP、本当にごめん」と謝罪した。

フェルスタッペンは十分なラップを刻めなかったと感じていたようだが、後続のシャルル・ルクレール(フェラーリ)を突き放すには十分だった。

2番手に終わったルクレールは、タイヤの在庫がなく、Q3の1回目のラップで中古を履かなければならなかった事がリズムを狂わせたと振り返った。ルクレールのQ2自己ベストはフェルスタッペンのポールラップより0.014秒速かった。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

P1ボードの前にレッドブルRB20を停めるマックス・フェルスタッペン、2024年3月1日F1バーレーンGP予選

同じフェラーリSF-24を駆るカルロス・サインツも大きなミスなくタイムを刻んだが、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が1000分の22秒差で3番手の座を掴み取った。

セルジオ・ペレスは僚友フェルスタッペンから0.358秒遅れの5番手に留まった。1000分の5秒差の6番手にはフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)が続いた。

ランド・ノリスが7番手、オスカー・ピアストリが8番手と、マクラーレンはQ3上位争いの蚊帳の外に置かれたが、それでもルイス・ハミルトン(メルセデス)を9番手に退けた。

イベント初日のFP2でアレックス・アルボン(ウィリアムズ)を警戒させる速さを見せたニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)はこの日も俊足を披露。チームメイトが15番手でQ2敗退を喫する中、6番手でQ3に駒を進めた。ただ新品ソフトの在庫がなく、最終ラウンドは10番手に終わった。

週末の全てのプラクティスでチームメイトに先行を許してきた角田裕毅(RB)は一転、フリー走行より遥かに肝心な予選の全てのランでダニエル・リカルドを上回った。

Q1では1回目のラップでリカルドに0.144秒差をつけ14番手をマークすると、2回目のラップでも1000分の81秒差をつけ11番手をマーク。Q2に駒を進めた。

Q2でも再び力強いラップを走り、ランス・ストロール(アストンマーチン)を0.071秒、アルボンを0.092秒、そしてリカルドを0.149秒差で退けるラップを刻んだが、10番手通過のピアストリには惜しくも1000分の7秒届かず11番手でクルマを降りた。

予選Q1:アルピーヌとザウバーがW敗退

決勝のスターティンググリッドを争う予選セッションは気温18℃、路面22℃のドライコンディションでスタートした。

エントリーした全20台で争われる18分間のQ1では、フェラーリとアルピーヌがミディアムを履いてコースイン。まずは砂漠の砂が積もった路面の清掃に向かった。10分ほどを経て、半数がようやくガレージからコースに向かった。

アルピーヌとザウバーはダブルQ1敗退を喫した。

チームメイトの周冠宇を1000分の1秒差で退けたバルテリ・ボッタス(ザウバー)は、15番手でQ2進出を果たしたマグヌッセンに0.11秒届かなかった。ピエール・ガスリー(アルピーヌ)はただ一人、トップから1秒以上離された。

路面の進化は激しく、終盤に向けてタイムシートは大きく変化した。トップ通過のサインツから19番手エステバン・オコン(アルピーヌ)までは僅か0.884秒と、史上稀に見る大混戦となった。

レッドブルとフェラーリ、ノリス、アロンソ、ラッセルの計7台は新品ソフトタイヤを1セットに押さえてQ2進出を決めた。

予選Q2:角田裕毅、僅差で退場

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では、1セット目に多くが中古を履く中、Q1でソフトを温存したフェルスタッペンが新品で1分29秒374を記録。早々にQ3進出を決めた。

同じくQ1で温存したソフトを履いてコースインしたアロンソは、ロックアップを喫して2回目の計測を余儀なくされたが、12番手で敗退したチームメイトとは異なり5番手でQ2を突破した。

ヒュルケンベルグはまたも驚きのラップを刻み、ラッセルを抑えて6番手通過を手にした。一方でマグヌッセンは1.3秒遅れの15番手に留まり、最終ラウンドを前に姿を消した。


2024年のF1バーレーンGP決勝レースは日本時間3月2日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第1戦バーレーンGP予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:30.031 1:29.374 1:29.179 17
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:30.243 1:29.165 1:29.407 19
3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:30.350 1:29.922 1:29.485 17
4 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:29.909 1:29.573 1:29.507 18
5 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:30.221 1:29.932 1:29.537 17
6 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:30.179 1:29.801 1:29.542 14
7 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:30.143 1:29.941 1:29.614 15
8 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:30.531 1:30.122 1:29.683 18
9 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:30.451 1:29.718 1:29.710 18
10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:30.566 1:29.851 1:30.502 18
11 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:30.481 1:30.129 12
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:29.965 1:30.200 12
13 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:30.397 1:30.221 12
14 3 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:30.562 1:30.278 12
15 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:30.646 1:30.529 12
16 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:30.756 6
17 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:30.757 6
18 2 ローガン・サージェント ウィリアムズ・メルセデス 1:30.770 6
19 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:30.793 9
20 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:30.948 9

コンディション

天気晴れ
気温18℃
路面温度22℃

セッション概要

グランプリ名 F1バーレーンGP
セッション種別 予選
セッション開始日時

サーキット

名称 バーレーン・インターナショナル・サーキット
設立 2004年
全長 5412m
コーナー数 15
周回方向 時計回り

F1バーレーンGP特集

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