母国レースでの混戦を覚悟するマクラーレン、前向きな姿勢を貫くサインツ / F1バーレーンGP《preview》
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マクラーレンのカルロス・サインツとランド・ノリスが、2019年FIA F1世界選手権第2戦バーレーンGPに先立って抱負を語った。
カルロス・サインツはルノーに在籍していた昨年のバーレーンで惜しくも11位フィニッシュと、ポイント圏内には届かなかった。前戦オーストラリアではMGU-K絡みのトラブルでリタイヤを強いられたが、「クルマに有望な部分がある事が確認できた」「仕事ぶりにも満足」と述べ、前向きな姿勢を貫いている。
スポーティング・ディレクターのジル・ド・フェランは、バーレーンと前戦オーストラリアは全く異なるタイプのサーキットだと前置きしつつも「初戦のように接近した争いになるはず」と予想。ホームレースでの混戦を覚悟している。
マクラーレンの筆頭株主はバーレーンの国営企業。オーナーの眼の前で不甲斐ないレースは許されない。昨年のレースでマクラーレン勢は、フェルナンド・アロンソが7位、ストフェル・バンドーンが8位と、揃ってトップ10フィニッシュを果たしている。
マクラーレン:バーレーンGPに向けて
カルロス・サインツクルマには有望なエリアがある
バーレーンのトラックを走るのが待ち遠しいよ。オーストラリアGPを終えて詳細に分析したところ、パフォーマンスという点でクルマに有望なエリアがある事が確認できたし、自分たちの仕事ぶりには満足してる。もちろん、不運な予選とリタイヤに終わった決勝レースには満足してないけど、もう終わったことさ。今は次のレースに意識を集中してる。
心機一転、バーレーンでも最大限の結果を得られるように頑張るつもりだ。セッション開始時刻が他のグランプリと比べて遅いから、バーレーンでのスケジュールはいつもと少し違うけど、そういった変化は大好きだし、それがこの週末をユニークなものにしている。照明に照らされた中でのレースは何時だって面白い体験だから楽しみだよ。ポジティブな週末にしてみせる。
ランド・ノリス初戦の経験を活かしたい
メルボルンでの週末は良い部分もあれば悪い部分もあった。予選は良かったし自分のパフォーマンスにも満足しているけど、日曜日は思っていたようにはいかなかった。ポイント圏内からスタートしたのにそのアドバンテージを活かせなかったからね。でも僕にとってはF1でのデビューだったわけで、その意味では最高の経験になった。
バーレーンでは、メルボルンで学んだことを活かせる事を楽しみにしてる。去年のF2のレースでポールポジションを獲得して優勝した場所だから、バーレーンには良い思い出があるんだ。ライトで照らされた中でのレースは初めてだから楽しみだよ。
戦いの舞台となるのはバーレーン・インターナショナル・サーキット。1周5412mのコースはヘルマン・ティルケによって設計され、決勝は夕刻よりスタートする”トワイライトレース”となる。昨年のグランプリでは、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウインを果たし開幕2連勝を達成。2位はメルセデスのバルテリ・ボッタス、3位にルイス・ハミルトンが続いた。
F1バーレーンGPは、日本時間2019年3月29日(金)20時からのフリー走行1で幕を開ける。