審議対象のキミ・ライコネン、罰金ペナルティのみで命拾い / 2018年 F1バーレーンGP
Published:
F1バーレーンGPのレース・スチュワートは、金曜2回目のフリー走行中にキミ・ライコネン(Ferrari)のマシンに発生したアンセーフ・リリースの事案に対し、グリッド降格ペナルティを科さないことを決定した。
規約ではフリー走行中のアンセーフ・リリースはグリッド降格ペナルティの対象となる(28条13項b)ものの、セッション後に調査を行ったスチュワードは、ホイール脱落のリスクを最小限に抑えるためフェラーリチームが最善の行動を取ったと判断、チームに対して5,000ユーロ(約65万7000円)の罰金を科すに留めた。
2回目のフリー走行のセッション終盤、トップタイムを記録していたライコネンが突如コース上にマシンをストップさせた。右フロントの締め付けが不十分な状態のまま、チームがライコネンのピットアウトを指示した事が原因。チームはピットアウト直後にライコネンにマシンを停めるよう無線で指示、ライコネンは指示前に異変を察知し減速していた。
FIAから発表された声明は、判断の理由を次のように説明した。「チームは即時車両停止を命じ、ドライバーは可能な限り迅速かつ安全にマシンを停めた。チームは考えうるあらゆる措置を実施し、マシンはトラック上で停止した。スチュワードは、グリッド降格ペナルティを適用すべき案件ではないと判断した」