トロロッソ・ホンダ、難局を乗り越えアルボンが9位入賞「見事なタイヤマネジメント」F1バーレーンGP《決勝》
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31日(日)に行われたF1第2戦バーレーンGP決勝を終えて、スクーデリア・トロロッソのフランツ・リスト代表と、テクニカル・ディレクターに就任したばかりのジョディ・エジントンがレース内容と週末を振り返った。
STR14は週末を通してポイント獲得に足るだけのポテンシャルを示していたが、土曜の公式予選では、ダニール・クビアトに誤って中古タイヤを履かせてコースに送り出すミスもあり、ダブルQ2敗退と不甲斐ない結果に終わった。
決勝レースではオープニングラップで両ドライバー共にポジションダウン。これが足かせとなり我慢のレースを強いられた。クビアトの不運は決勝でも収まらず、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと接触。8番手から16番手にまで後退した挙げ句、ピットレーンでの速度違反を取られてしまい、5秒ペネルティを課せられた。
為す術を失ったクビアトは12位でチェッカーを受けたが、デビュー2戦目のアレックス・アルボンは終盤に驚異的なポジションアップを果たして9位入賞を達成。ミディアムタイヤを履いた第3スティントでは32周を走っており、見事なマネジメント能力を示した。
トロロッソ:F1バーレーンGP決勝を終えて
フランツ・トストチーム代表
まず最初に、F1デビュー2戦目にして早くもポイントを獲得したアレックス・アルボンを祝いたい。素晴らしいパフォーマンスだったし、特にレース終盤のタイヤマネジメントは見事だった。その仕事ぶりは9位という結果に相応しい。
ダニールの方は何度かインシデントに見舞われてしまった。最初はジョビナッツィと交錯した際にスピンしてしまい、かなりのタイムを失った。その後はピットレーンでの速度違反を取られて5秒を失った。ポイントを目指して争えなかったのはそれが原因だ。
今週末のバーレーンでは、一貫して7番手から10番手のポジションを得ていたのに、予選で幾つか問題が発生してしまい上手くまとまらなかった。とは言え、決勝レースでは速さを取り戻せているからパッケージは素晴らしいわけで、悲観することなくポジティブでいなければならない。気持ちを切り替えて、1000戦目となる次の中国GPに向けて準備を進めていこう。
ジョディ・エジントンテクニカルディレクター
今夜のレースはイベントが満載で、誰にとっても慌ただしいものであったが、チーム全員が懸命に作業に取り組んでくれた。喜んでポイント獲得を受け入れたい。2人ともスタートがあまり良くなく、1周目を終えて中団の隊列後方にまわってしまった。そのため、その後は上の順位を目指してできる限りプッシュし、必要に応じてタイヤをケアするレースとなった。
ダニーは良いペースを刻んでいたが、ジョビナッツィとの接触があった事に加えて、ピットレーンでの速度違反によってペナルティを課されてしまい、ポイント圏内まで挽回する事は叶わなかった。アレックスは懸命な走りを見せてくれた。トリッキーなレースコンディションだったが、レース内容と初めてのポイント獲得に満足感を得ていると思う。ミッドフィールドは次の中国でも、予選とレースの両方で大接戦になるはずだ。
57周で争われた決勝レースではフェラーリ勢のトラブルと自滅により、予選3番手のルイス・ハミルトンが逆転優勝。2位にバルテリ・ボッタスが続き、開幕戦に続きシルバーアローが上位を独占した。3位表彰台にはフェラーリのシャルル・ルクレールが滑り込んだ。