9番手ルイス・ハミルトン、振るわぬ順位と0.225秒差の裏にある野心的な決断
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ルイス・ハミルトン(メルセデス)は前日の同じ時間帯に行われたFP2でトップタイムを刻みながらも、肝心の予選では9番手と振わず、2列目3番グリッドを手にした僚友ジョージ・ラッセルに0.225秒の先行を許したが、その裏には野心的な決断があった。
2024年のF1開幕バーレーンGP予選に向けてハミルトンとラッセルは別々の道を歩んだ。予選を終えたハミルトンは「昨日はジョージと同じセットアップを使っていて、感触も良かったんだけど、その後、僕らは別の方向に進んだんだ」と明かす。
「僕は彼とは違う道を行くことにした。僕の方はシングルラップが犠牲になってしまったけど、レースでは良い方に転ぶことを願ってる」
異なるセットアップを選んだ理由についてハミルトンは「レースペースを念頭に置いた良いバランス」を追求するためと説明し、「ここはリアのデグラデーションが激しい。レースペースが全てだ。もちろんポジションも同じように重要だけどね」と付け加えた。
気温が大幅に高かったにもかかわらず、FP3でのロングランは前日夜のそれより良好だった。唯一の問題は予選順位を妥協したために、レースでオーバーテイクしなければならないクルマが増えたという事だ。ラッセルの位置に追いつくにはレッドブル、マクラーレン、アストンマーチンを含む5台を交わさなければならない。
ただ、エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「彼がレースで力強いペースを発揮することを期待している。明日が楽しみだ。ここはオーバーテイクが可能なコースだから、レースペースの良さは本当に重要だ」と楽観的な見方を示した。
2024年F1バーレーンGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間3月2日(日)24時にフォーメーションラップが開始され、1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)を57周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。