大本命フェルスタッペン、6番手と控えめ発進「全員とは言わないけど…」競合の”エンジン”に言及
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2024年シーズン最初のプラクティスデーを6番手で終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、ライバルチームのエンジンモードに触れて「あまり心配していない」と述べ、そのギャップを軽視した。
各チームの真の競争力が不透明であるにも関わらず、パドック全会一致で大本命と目されるフェルスタッペンは、開幕F1バーレーンGPのFP1、FP2ともに6番手と控えめで、ベンチマークを刻んだルイス・ハミルトン(メルセデス)とのタイム差は0.477秒に及んだ。
初日を振り返ったフェルスタッペンは「それほど悪くはないと思う。ただ、かなり接近していると思う」としたうえで、初日の2回のセッションは自分達にとって「完璧」ではなかったと認めた。
ライバルに先行を許した点についてはエンジンモードに触れて、「トップスピードという点で、周りの連中の何人かは既にエンジンを少し上げていたのかもしれない」「僕らの周りにいる全員がやったとは言わないけど、何人かは上げていたし、トップとのタイム差についてはあまり心配していない」と主張した。
これはレッドブルが保守的なモードでエンジンを走らせていた事を意味するが、タイムシート上で目立たなかったのは単にライバルチームとエンジンの運用方法に違いがあったから、というだけに留まらない。
特にFP1ではRB20に対する不満が多く、ギアチェンジの際にクルマが「文字通り飛び跳ねている」として、クルマの状態は「すごく悪い」と無線で報告し、また、ブレーキング時のスロットルにも問題があると訴え、望んでいた場所からは「何マイル」も離れていると言い放った。
フェルスタッペンは「フロントからリアに至るまで、少しバランスに問題を抱えていた」と認めつつも、深刻な問題ではなかったと説明した。
「単にクルマのスイートスポットを見つけようとしていただけなんだ。特に路面が荒れたこのコースでは、スイートスポットに入れられればタイムを稼げるからね。明日に向けて、この点にもう少し取り組む事になる」
ロングランでは1ラップペースで他のリードしたメルセデスよりフェラーリが有望なペースを見せた。ただ、レッドブルはそんな跳馬を更に上回る力強さを見せた。
2024年F1バーレーンGPの初日F2をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン。2番手にジョージ・ラッセルが続き、メルセデスがタイムシートの最上位を独占した。
3回目のフリー走行は日本時間3月1日(土)21時30分から、公式予選は同25時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。