バーレーン初日最速のフェラーリ、高出力モードの使用を告白「見た目ほどの優位性はない」完全復活はまだ先か
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金曜日のバーレーンでのタイムシートは、スクーデリア・フェラーリがメルボルンでの失速から挽回し、プレシーズンテストで示していた支配的なペースの復活を感じさせるものとなった。だがマッティア・ビノット代表は、この日実施していたプログラムの内容がライバルとは異なると説明。優位性はないと警告した。
照りつける日差しの中で行われたFP1ではシャルル・ルクレールがトップタイム。日が沈んだ後の投光器の中でのFP2では、メルセデス勢最上位に付けたルイス・ハミルトンに0.603秒もの大差をつけて、セバスチャン・ベッテルがファステストを刻んだ。
余りの大きなギャップに、マシンを降りたシルバーアローの二人は跳馬の復活を指摘したが、チーフレースエンジニアを務めるアンドリュー・ショブリンは懐疑的な姿勢を示し、フェラーリが高出力のパワーユニットモードを使用していた可能性に言及していた。
「我々は今日、オーストラリアで直面した問題に対処すべく、自分達自身のプログラムに焦点を合わせていた」とビノット代表。「今日のデルタはさほど重要な意味を持たない。明日はライバル達がギアを上げてくるだろうから、厳しい戦いになる事は間違いない」
「GPSデータでストレートスピードを見れば明らかなように、我々はライバルチームとは別のエンジンモードを使用していた。これは明らかだ」
「重要な事は、自分達の事に集中し続けることだ。オーストラリアGPを終えて、我々は自分たちが置かれていた状況を改善する事に取り組んだ。ここは前戦とは全く異なる種類のトラックだ。今日は、改善策とトラック特性のおかげで、メルボルンで抱えていた問題が発生しなかったと言っておこう」
セバスチャン・ベッテルは「オーストラリアの時よりかは良いが、バルセロナの時ほどではない」と語り、予選までに更なる改善が必要だと訴えた。その一方で「上手くやれればメルセデスとの接戦に持ち込めるはず。そうすればプレッシャーをかけられる」と期待感を示している。