ガスリー、成長を実感「アプローチを変更 上手く対応出来ている」F1アゼルバイジャンGP《決勝》
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第4戦F1アゼルバイジャンGP決勝レースを振り返ったレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、無念のリタイヤという形でレースを終えたものの、ドライビングアプローチを変えた事で、苦戦してきたRB15に上手く対応出来るようになっていると語り、自身の成長を実感している。
各種違反とギアボックス交換に伴い、ピットからのスタートを強いられたガスリーは、トップマシンのポテンシャルをしっかりと引き出し、7周目に12番手、15周目に5番手にまで浮上。その後はスティントの異なるチームメイトのマックス・フェルスタッペンとポジションを交換し、6位入賞をほぼ手中に収めていた。
ところがレース終盤の38周目、11周を残したところでドライブシャフト破損に見舞われ、無念のリタイヤを強いられた。結果を残すことは叶わなかったが、ガスリーは土曜の予選Q1でハイパワーモードを使わずにトップタイムを記録。徐々にフェルスタッペンのレベルに近づいていることを感じさせた。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、バクーでのガスリーはシャルル・ルクレールよりも速いペースを示していたと高く評価。チームメイトにキャッチアップするために努力を重ねる2年生の労をねぎらった。
「リザルト的には悔しいだろうが、ピエールにとっては今季最も力強い週末だったと言える」とホーナー代表。「非常に良いレースだった。同じコンパウンドでスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)のペースと比較しても、第1スティントの半分はピエールの方が速かった」
「余裕で6位入賞を果たせたはずだが、不運なことにドライブシャフトに問題が出てしまい、後15周というところでリタイアを強いられてしまった。とは言え、そのパフォーマンスは非常に力強いものであったから、ピエールは前向に捉えるべきだ」
成長を実感「アプローチを変更 上手く対応出来ている」
ピエール・ガスリー決勝: リタイヤ, グリッド: ピット
過去3戦と比較して、今週末はずっと良い週末だった。今まで以上にクルマのフィーリングは良いし、自分本来のドライビングを取り戻せてきている。思ったように走れるようになってきた。
予選ではQ1を上手くまとめることができ、自分のパフォーマンスをちゃんと発揮できたと思ってる。決勝はピットレーンスタートだったから、先頭でポジション争いをするには難しい位置だと分かっていたけど、巻き返してポイントを獲得できるだけの十分な速さがクルマに備わってると感じていた。
順調にポジションを上げて6番手まで挽回できたけど、残念なことにドライブシャフトにトラブルが出てしまい完走することが出来なかった。全体的には、クルマの挙動が把握しやすくなってるし、僕自身もアプローチを変えながら上手く対応出来るようになってきていると感じてる。
まだ改善すべき点は幾つか残ってるけど、一戦ごとに成長できていると思うし、チームとともに正しい方向へ進んでいると考えている。
51周で争われた決勝レースでは、メルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがポール・トゥ・ウイン。通算5勝目を上げて優勝した。2位はルイス・ハミルトン。シルバーアローが4連連続1-2を達成した。3位表彰台にはスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。