4戦連続登壇逃したアロンソ、3位ルクレールは「本当に運が良かった」
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今季開幕から続いていた連続表彰台記録は0.807秒及ばず3でストップした。フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)はシャルル・ルクレール(フェラーリ)が3位フィニッシュしたのは運が良かったためだと考えているようだ。
4月30日(日)のF1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでアロンソは6番グリッドからスタートし、セーフティカー(SC)の利を得てルイス・ハミルトン(メルセデス)を交わすと、再開直後にカルロス・サインツ(フェラーリ)を抜き去り4位に浮上した。
その後、2度のF1ワールドチャンピオンは照準をルクレールに合わせ、背後に迫り続けたものの抜き去るには至らず、僅差での4位に甘んじた。
ヘルメットを脱いだアロンソは「僕らが最も強みとしているデグラデーションは今回、問題にならなかった。ハードタイヤのデグはなかった。その意味でフェラーリは本当に運が良かったと思う」と笑みを浮かべた。
「だって、彼らは最初のスティントでかなり苦労していたからね。でもその後のハードタイヤでは順調だった」
ニック・デ・フリース(アルファタウリ)のストップに伴うSCによってミディアム勢は全車がハードタイヤに履き替えた。
「ペース的にはかなり満足してるんだ。スプリントの時も良かったけど、今日は特に序盤のミディアムで一層、強力なパフォーマンスを発揮できた。それだけにセーフティカーは残念だった。僕らもハードタイヤを履くことになったからね」
フェラーリは1ラップペースこそ速いものの、レースではデグラデーションに苦戦し、徐々にペースが低下していく傾向がある。この日の路面温度はタイヤに厳しい50度近いの状態からスタートしたものの徐々に低下していき、最終的には30度台後半にまで落ちた。
強制的なタイヤ交換イベント、そしてコンディションの変化と、フェラーリにとって有利な状況が生まれたとは言え、セットアップや断続的にしか機能しないDRSなど、開幕3戦と比較してアストンマーチンが週末全体で遅れを取っていたのは確かだ。
「そうは言ってもアストンにとっては厄介な週末だった」とアロンソは語る。
「DRSのトラブルもあって、最初の3レースと比べて僕らはパフォーマンスが少し落ちていた。それでもなお表彰台から1秒、シャルルから1秒だったけどね」
1週間後には暑く厳しいコンディションが予想されるマイアミGPが控えている。アロンソはアゼルバイジャンとは「また違った展開」になるだろうと考えている。
「コースとの相性次第だろうね。メルセデス、フェラーリ、アストンのパフォーマンスはかなり拮抗しているから、週末ごとに展開は変わってくるだろうし、特性によっていずれかのチームが少し先行することになると思う」
「マイアミが僕らにとって上手くいくのかどうかはまだ分からないけど、もし、本来あるべきように暑くデグラデーションが厳しくなれば、僕らにとっては良いニュースになるだろうね」
4月30日(日)にバクー市街地コースで行われた2023年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル)がスプリントに続き逆転優勝を飾った。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台とする次戦マイアミGPは5月6日のフリー走行1で幕を開ける。