ホンダF1、開幕オーストラリアGPでエンジン故障によりリタイヤ。原因はMGU-Hのトラブル
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ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、開幕オーストラリアGPでのピエール・ガスリーのリタイア原因は、パワーユニットを構成する熱エネルギー回生システム「MGU-H」の問題であった事を明らかにした。
13周目、16番手を走行していたガスリーのマシンは、縁石に乗り上げた途端にマシンリアから白煙を吹きスローダウン。かろうじてピットまで戻ったものの、コース復帰はならずリタイアを喫した。
ホンダの田辺テクニカル・ディレクターは、ガスリーのリタイアの原因がMGU-Hにあった事を明らかにすると共に、次戦バーレーンGPに向けて対策を施していくと述べた。
「ガスリー選手がMGU-Hの問題により、15周でリタイアする形になった事は非常に残念です。これからさくらのファクトリーにて詳細を分析し、第2戦に向けて再発防止のための対策を打ちたいと考えています」
ガスリーの僚友ブレンドン・ハートレーは、オープニングラップでタイヤをロックアップさせ緊急ピットイン。これが致命傷となり、最下位15位でチェッカーフラッグを受けた。田辺は、予期せぬピットインはタイヤにフラット・スポットが発生したためと明らかにした。
「ハートレー選手についてはスタート直後にタイヤにフラットスポットを作ったため、ピットインせざるを得ませんでした。粘り強い走りを続けてくれましたが、前を走るマシンを捕えるには至りませんでした。非常に厳しいシーズンの幕開けになってしまいましたが、前を向いて戦う他にありません。休むことなく、チームと共に次戦に向けた準備を進めます」