最速サインツ、前回ポールを0.7秒上回る! ベッテルはPU交換…更には罰金処分 / F1オーストラリアGP《FP1》結果とダイジェスト
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シーズン3戦目となる2022年F1世界選手権オーストラリアGPが、4月8日にアルバート・パーク・サーキットで開幕を迎え、日本時間12時から金曜1回目のフリー走行が行われた。同グランプリは2019年以来、3年ぶり。
グランプリ一発目のセッションを制したのはカルロス・サインツ。1分19秒806のトップタイムを記録し、2番手には僚友シャルル・ルクレールが0.571秒差で続き、新型デュフューザーを投入したスクーデリア・フェラーリがタイムシートのトップを占拠した。
改良型のフロントウイング翼端板を持ち込んだレッドブル・レーシングは、セルジオ・ペレスがルクレールに1000分の22秒差の3番手をマーク。マックス・フェルスタッペンは4番手タイムを記録した。
アルバート・パーク・サーキットは本大会に向け、1996年の初開催以来初となるレイアウト変更が行われた。シケインが廃止され、5つのコーナー幅が拡張された。全長は24m短くなり、サインツが刻んだファステストは2019年の予選ポールタイムを早くも0.68秒上回った。
金曜の現地メルボルンは心地よい晴天に恵まれ、セッションは気温20℃、路面温度37℃のドライコンディションでスタートした。
公式タイヤサプライヤーのピレリはC2、C3、C5の3種類のコンパウンドを持ち込んだ。一つ飛ばしの選択となったのは、シミュレーションの結果、C4のパフォーマンスがC3と近似する事が判明したためだ。
セッションが中断されるような大きな事故はなかったものの、メカニカルトラブルとアクシデントの影響で2回に渡ってレッドフラッグが振られた。
開始20分、ペレスのマシンから右リアブレーキのウイングレットが脱落したため、デブリ回収のために一時、赤旗が振られた。
🚩 RED FLAG 🚩
We have a brief stoppage while marshals recover a piece of Sergio Perez's car on the racing line#AusGP #F1 pic.twitter.com/FpLPxMOUs8
— Formula 1 (@F1) April 8, 2022
残り15分というタイミングでは、コロナ復帰を果たして今季初戦に臨むセバスチャン・ベッテル駆る5号車アストンマーチンAMR22から白煙が上がった。ベッテルはエンジントラブルの可能性を報告した。
4度のF1ワールドチャンピオンはいつものようにオフィシャルから消化器を借り受け、自ら消火作業に取り組んだ。チームはFP2に向けてパワーユニットを交換すると発表した。
Fireman Seb is quickly on the scene 👨🚒🧯#AusGP #F1 pic.twitter.com/eGiOUX98zf
— Formula 1 (@F1) April 8, 2022
何処から借りてきたのか、ベッテルはチェッカー後にスズキ製スクーターに乗ってコースを回り、観客を沸かせながらピットへと戻っていった。レースコントロールは許可なくコースに侵入したとして、5,000ユーロ、日本円にして約67万4,300円の罰金を科す裁定を下した。
F1 just isn't the same without Seb, is it? 😂
Big smiles and a little show for the crowd as he makes his way back to the pits at the end of the session 🙌#AusGP #F1 pic.twitter.com/O2q5b9kUqL
— Formula 1 (@F1) April 8, 2022
アップデートを持ち込んでいないアルファタウリ勢は角田裕毅が11番手、ピエール・ガスリーが14番手とやや出遅れた印象だが、8番手を刻んだダニエル・リカルド(マクラーレン)との差は0.134秒と、ミッドフィールドは拮抗している。
ポーパシングに苦戦するメルセデスもアップデートはなく、ルイス・ハミルトンが7番手、ジョージ・ラッセルが12番手でヘルメットを脱いだ。シルバーアローは2台でセットアップを分けた。ラッセルはローダウンフォース仕様のリアウィングで走行した。
ハースのケビン・マグヌッセンは体調不良を訴え午前の記者会見を欠席したが、18周を走り込んで18番手タイムを残した。僚友ミック・シューマッハは20番手タイムと共に車を降りた。ハースは前戦サウジアラビアGPでのシューマッハのクラッシュの影響でスペアシャシーがない状況で週末を戦う。
2022年F1第3戦オーストラリアグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間4月8日(金)15時から1時間の日程で開催される。
2022年F1第3戦オーストラリアGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:19.806 | 24 | |
2 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:20.377 | +0.571 | 21 |
3 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:20.399 | +0.593 | 20 |
4 | 1 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:20.626 | +0.820 | 22 |
5 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:20.878 | +1.072 | 22 |
6 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:21.004 | +1.198 | 27 |
7 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:21.027 | +1.221 | 26 |
8 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:21.155 | +1.349 | 23 |
9 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:21.229 | +1.423 | 21 |
10 | 77 | ボッタス | アルファロメオ | 1:21.247 | +1.441 | 23 |
11 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:21.289 | +1.483 | 26 |
12 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:21.457 | +1.651 | 26 |
13 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:21.661 | +1.855 | 18 |
14 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:21.701 | +1.895 | 26 |
15 | 24 | 周冠宇 | アルファロメオ | 1:21.821 | +2.015 | 21 |
16 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:21.869 | +2.063 | 24 |
17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:22.754 | +2.948 | 25 |
18 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:23.186 | +3.380 | 18 |
19 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:23.924 | +4.118 | 25 |
20 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:24.349 | +4.543 | 15 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 20℃ |
路面温度 | 37℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1オーストラリアGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | アルバート・パーク・サーキット |
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設立 | 1996年 |
全長 | 5278m |
コーナー数 | 14 |
周回方向 | 時計回り |