角田裕毅の”成熟と自信に満ちた走り”に感銘を受けるRB首脳陣とヘルムート・マルコ

8位入賞を祝うRBのローラン・メキーズ代表、角田裕毅、ダニエル・リカルド、2024年3月24日F1オーストラリアGPCourtesy Of visacashapprb@Instagram

F1第3戦オーストラリアGPで魅せた「成熟と自信に満ちた走り」によって角田裕毅は、RBチームの首脳陣に感銘を与えた。ヘルムート・マルコは「ServusTV」とのインタビューの中で「本当に嬉しい事だ。彼にはスピードがある」と称賛した。

予選8番手を獲得して偶数列に並んだ角田裕毅は、蹴り出しで遅れてランス・ストロール(アストンマーチン)にポジションを奪われたが、一貫してまずまずのレースペースを刻み、他車のリタイヤを味方につけ7位を獲得。今季初のポイントをRBに持ち帰った。

テクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは、成熟した角田裕毅の走りに「本当に満足」していると語った。

「前向きな兆候はあったものの、それをまとめ切ることができず、開幕2戦ではフラストレーションを抱える事となったが、ここアルバート・パークでは堅実にやり遂げる事ができた」とエギントンは振り返る。

「コースサイドやビスター、ファエンツァでのハードワークが報われ、ポイントを獲得することができて本当に満足だ」

「ユーキは週末を通して好調で、レースでは自信に満ちた、そして非常に成熟した走りを披露して仕事をやり終えてくれた」

「彼のそういった姿を見ることができ本当に満足している。彼もまた本当に喜んでいることだろう!」

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ピットレーンで角田裕毅の8位入賞を祝う、ダニエル・リカルドやローラン・メキーズ代表、ピーター・バイエルCEOらビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1の面々、2024年3月24日(日) F1オーストラリアGP(アルバートパーク・サーキット)

角田裕毅がアルバート・パークで持ち帰った6点はローラン・メキーズにとって、チーム代表として初めて掴んだチャンピオンシップ・ポイントとなった。

「本当にポジティブな結果だ」とメキーズは語る。

「ユーキは中団グループ全体のトップに立ち、我々にとっての今シーズン初のポイントを獲得するために、速さを発揮しつつも上手くレースをコントロールしてみせた」

「週末を通して一度も足を踏み外すことなく冷静に、そして決意を持ってセッション毎に速さを増していった」

「チームは週末を通して非常に良いパフォーマンスを発揮したが、ミッドフィールドがかなりの接戦であることを考えると、それでもなお、ここでポイントを獲得するにはほぼ完璧な週末を過ごす必要があった」

「だからファエンツァ、ビスター、そしてホンダを含む全ての人々に大きな拍手を贈りたい」

「オーストラリアでの勢いを受け我々は日本に向かう。ミッドフィールドで再び僅差での勝利を挙げるために、どれだけ懸命にプッシュする必要があるかは重々、意識している」


2024年F1第3戦オーストラリアGPの決勝は、2番グリッドからスタートしたカルロス・サインツ(フェラーリ)が通算3勝目を上げ、2位にシャルル・ルクレールが続いた事でスクーデリア・フェラーリが1-2フィニッシュを飾った。

鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは4月5日のフリー走行1で幕を開ける。

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