苦難のアルピーヌF1「道楽」の如き運営で相次ぐ失態…不穏・更迭を予感させるロッシCEO
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「道楽」の如きオペレーションによって失態を繰り返し、5戦を終えて僅か14ポイントのランキング6位に留まるアルピーヌに上級幹部更迭の雰囲気が漂っている。ローラン・ロッシCEOは、過ちの責任を取らないのは「許されることではない」と公然と語った。
トップ3に迫るとの目標を掲げて2023年シーズンに挑んだものの、3位メルセデスとの差は82ポイントと途方もなく、明らかに格下の競争力に留まるマクラーレンにすら先行を許す状況にある。
第5戦マイアミGPを前にロッシは、フランスのテレビ局「Canal Plus」とのインタビューの中で「我々のシーズンはパフォーマンスと実行力を欠いた状態で始まった」と不満をあらわにした。
「投資に全く値しない状況だ。シーズンの最終目標からかけ離れている」
ロッシはまた、チームとドライバーの一連のミスにより、エステバン・オコンが1レース中に3度のペナルティを重ねた開幕バーレーンGPに触れて「ディレッタンティズム」という言葉を持ち出し、まるで趣味、道楽のようだったと皮肉り、第4戦アゼルバイジャンGPもこれに「非常によく似ていた」として「受け入れられない」と断じた。
バクー市街地コースでの週末、アルピーヌは待望の大型アップグレードを導入したものの、油圧や排気系のトラブル、そしてクラッシュと、幾つもの障害に直面。今季初めてQ3進出を逃した挙げ句、何のポイントも得られずに週末を終えた。
発言の真意は定かでないものの、ロッシはアルピーヌに何か大きな変革が迫っている事を感じさせる。
「ミスをする権利というのは基本的な原則だ。ミスは学ぶべきものだ。だが同じ過ちを2度繰り返すというのは学んでいない証拠であり、責任を取っていない事を意味する。それは許されることではない」
チームのトップが公然と不満をあらわにした後に行われたマイアミGPでアルピーヌは、ピエール・ガスリーが8位、オコンが9位と、例えトップ4の背中が遥か彼方にあるにせよ、18戦が控える残りのシーズンに向けて有望な結果で週末を締め括った。