アレックス・ザナルディ、術後の容態安定も「神経学的には深刻」
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シエナ大学病院はイタリア現地午前10時13分にアレックス・ザナルディに関するリリースを発行。現時点で術後の容態は安定しているものの、「神経学的には深刻な状態」にある事を明らかにした。
元F1ドライバーにしてパラリンピック金メダリストでもあるアレックス・ザナルディは、6月19日(金)のイタリア国内ロードレース「Obiettivo tricolore」での競技中にトラックと衝突。シエナ大学付属のサンタマリア・アッレ・スコッテ病院に搬送され3時間に及ぶ脳神経外科手術を受けた。
病院は手術翌日の朝に「6月20日午前10時時点におけるアスリート、アレックス・ザナルディに関する臨床情報」と題した以下の声明を発表した。
「6月19日18時よりサンタマリア・アッレ・スコッテ病院に非常に深刻な状態で入院しているアレックス・ザナルディ選手の臨床状態についてアウ・セネーゼ保健局長は、6月19日夜に脳外科手術が行われ、その後集中治療室に移された患者の血行動態と代謝パラメータの安定を報告している。挿管され人工呼吸器に繋がれている一方、神経学的には深刻な状態が続いている」
2012年のロンドン大会と2016年のリオ大会の自転車競技で金メダルを獲得したアレックス・ザナルディは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行のために2021年に延期された東京大会に向けての準備に取り組んでいた。