元F1ドライバーのジャン・アレジ、爆発物による器物損壊容疑…息子にも共犯の疑い

ジャン・アレジCourtesy Of Red Bull Content Pool

かつてスクーデリア・フェラーリで活躍した元F1ドライバーのジャン・アレジが、爆発物による器物損壊の容疑でフランスのヴィルヌーヴ=レ=アヴィニョンの地元警察に一時拘束された。

現地の報道によると、俳優の後藤久美子さんを妻に持つ57歳の元イタリア人レーサーは先週日曜、建築家とされる義理の兄弟の事務所の窓に爆竹と見られる爆発物を投げつけ、翌月曜に身柄を一時拘束された。

事件は日曜日の午後10時頃に発生した。爆発音を耳にした近隣住民が警察に通報。警察は住民が控えていたナンバープレートから、現場を立ち去った車(BMW)がアレジの弟、ホセ・アレジのものである事を突き止めた。

事件翌日に警察署に出頭したジャン・アレジは、車に同乗していたのは自身と息子、そして友人の3名であった事を明らかにして「イタリアで買った大きな花火」を投げ入れた事を認めた上で「悪い冗談だった」「大事になるとは思ってもみなかった」などと説明していると言う。

本人は否定しているものの、現地当局は家族間の対立が原因の「危険な手段による財産損壊罪」によって、フランスのニーム治安判事裁判所で裁かれる事になる。また、同乗していたとされる息子も共犯で起訴される見通しだと伝えられている。

両者とも最長で10年の懲役、15万ユーロ(約1,900万円)の罰金が科せられる可能性があると言う。

被害者はジャン・アレジと義理の兄弟関係にあたり、妻であるアレジの女兄弟と別居状態にあったとされるが、本人は事務所の損害について苦情を申し立てた一方、アレジとは「何の問題もない」と説明していると言う。

ジャン・アレジは1989年にティレルでF1デビューを果たし、その後フェラーリ、ベネトン、ザウバー、プロスト、ジョーダンで202戦を戦った後、2001年末を以てF1を去った。

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