ピエール・ガスリー、選手権懸かる大一番…6位死守なるか?「非常に重要な一戦」F1アブダビGP《preview》

Fox Sportsのインタビューに応えるトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリー、2019年F1ロシアGPにてcopyright Red Bull Content Pool

トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーが、2019年FIA F1世界選手権 最終第21戦アブダビGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでガスリーは、ポイント圏内10番手を走行していた残り6周というところでリアから白煙。オイル漏れによって無念のリタイヤと終わった。

熾烈な選手権争いも遂に決着の時を迎える。ガスリーは現在、ドライバーズランキングでカルロス・サインツとアレックス・アルボンを振り切りトップ6に名を連ねており、トロロッソはコンストラクターズ争いで、5位ルノーに8点差に迫る6位につけている。

選手権懸かる大一番…6位死守なるか?

ピエール・ガスリー

遂にシーズン最終戦だね。アブダビはその意味で本当に特別だ。コンストラクターズ選手権で、できるだけ良い成績を残したいって思ってる。今回のアブダビは、トロロッソにいる僕ら全員にとって非常に重要な一戦だ。それに僕としては、ドライバーズ・ランキングで上位3チームを除いた中でのベストドライバーになるチャンスもある。

良い形でシーズンを締め括りたい。プライドのためだけじゃないんだ。次のシーズンに向けた開発作業や成績に影響するからね。

選手権争いが懸かっているからこそ、今週末は例年以上にエキサイティングなんだけど、フランツ(トスト、チーム代表)的には、”エキサイティング”なんて言葉じゃ言い表せない位に興奮してるんじゃないかな!

最終ラウンドが終わると、3・4ヶ月に渡ってレースをする機会がなくなるわけで、そういう意味では少し寂しい部分もある。決勝が行われた後の日曜日の夜には、シーズンが終わったなあって物思いに耽ることになるだろうね。

ヤス・マリーナ・サーキットは、GP2時代にフィーチャー・レースで勝利しているし、タイトルを決めた場所でもあるんだけど、F1に来て以降はあまり良い思い出がない。それでも僕はこのコースが好きだし、特に、リズムよく走らなきゃならないテクニカルな最終セクターを気に入ってる。

それに、寒いヨーロッパと比べて気候的に暖かいのも嬉しいね。同じナイトレースとは言え、シンガポールほど過酷じゃない。ここの方が少し涼しいからね。

トワイライトレースという事でコンディションが変化する中でのレースになるから、クルマを上手くマネジメントする必要があるし、ややこしいレースになる可能性もあるけど、僕としては待ちきれない思いだ。良い形でシーズンを締め括りたい。

今週末のレースがどうなろうと、僕は今シーズンの出来に満足している。特に、シーズン半ばにトロロッソに戻った事、そしてブラジルで2位フィニッシュを果たし、初めてF1の表彰台に上がった事を僕は決して忘れないだろう。

でも、シーズンが終わった後は休暇を楽しむつもりだ。今年はスケジュール的にかなりタイトで仕事が忙しかったからね。クリスマスの前後数週間は、フランスで友人や家族と過ごす予定なんだ。その後は来シーズンに備えるために、12月末からレッドブルの合宿に参加して、本格的に訓練を開始する。


アブダビGPの舞台は、1周5554m、全21コーナーを有するヤス・マリーナ・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。2位はセバスチャン・ベッテル、3位はマックス・フェルスタッペンという結果だった。

F1アブダビGPは、日本時間11月29日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1アブダビGP特集

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