レッドブル代表、”ホンダとの過渡期的な一年”の成果に満足「胸を張って来年に挑める」
Published:
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表がF1第21戦アブダビGP決勝を終えて、レースとシーズン全体を振り返った。メルセデスの牙城、ヤス・マリーナ・サーキットでのレースでは、最前列スタートのマックス・フェルスタッペンが2位表彰台を獲得。アレックス・アルボンは6位でシーズンを締め括った。
空力関連のレギュレーションが改定された今年、ミルトンキーンズのチームは開幕数戦を含むシーズン序盤で不振にあえいだものの、開発を加速させることでクルマの競争力不足を徐々に修正し、最終盤にはメルセデスと張り合えるほどにマシンを改善させ、タイトル争いを標榜する2020年シーズンに向けて、有望な下地を築いた。
ホンダエンジンの搭載を前提としてゼロから設計された車体ではなかったにも関わらず、RB15は3勝を含む合計9回の表彰台を獲得。ルノーエンジンを搭載していた2018年と同一となる417ポイントを稼ぎ出し、これまた同じくコンストラクター3位を手にした。
「今日のマックス(フェルスタッペン)は2位でフィニッシュし、ドライバーズチャンピオンシップ3位を確定させた。本当に力強いレースだった。我々にとっては今シーズン9回目の表彰台で、通算としては170回目のポディウムだった」とクリスチャン・ホーナー。
「マックスはオープニングラップでルクレールに対してポジションを失ったものの、的確な戦略と素晴らしいペースを武器に自らその座を取り戻し、悠々自適に2位でレースをフィニッシュした」
「アレックスの方は、セバスチャン(ベッテル)に匹敵するペースを発揮してレースを戦った。フェラーリがピットストップの際にミスをしたため、これを活かしてアドバンテージを得ようとしたのだが、かなりの接戦だったため、チャンスを逃してしまった」
「セブ(ベッテル)が2回目のピットストップを行った際に、我々は別の戦略(1ストップ)でいく事を決断した。そのため、ラスト数周で勝負になる事は分かっていた。残念ながら最後に交わされてしまったものの、6位という結果は充分にポジティブだ」
「アレックスはレッドブル移籍後の9レースで多くを学び、そのうち8レースでトップ6フィニッシュを飾った。我々は来年の彼の更なる活躍を確信している」
「メインストレートでのドーナツターンで1年を締め括るのはいつだって良いものだ。我々のドライバーたちはドーナツが得意だしね。それに、シーズン後半戦はF1にとっても最高のレースになったんじゃないかと思う」
「我々とってはホンダとの過渡期的な一年だったわけだが、今年達成した成果は胸を張れるものであり、自信を持ってウィンターブレイクを迎えることができる」
© Getty Images / Red Bull Content Pool、ドーナツターンで白煙を上げるフェルスタッペン、2019年F1アブダビGP決勝レース後