”自信を取り戻した”角田裕毅、予選含む全セッションでガスリー撃破の8番手も「少し悔しい」
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アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はF1デビューから22戦目を迎えた12月11日のF1アブダビGP公式予選で初めてチームメイトのピエール・ガスリーを上回るパフォーマンスを残した。
デビュー前の若手ドライバーテストで走った1年前とは異なる新生ヤス・マリーナ・サーキットで角田裕毅は、3回のプラクティス、そして3ラウンドの予選の全てのセッションで隣にそびえ立つ高き壁、ガスリーを下して見せた。
3回のフリー走行に続いて予選Q1で1000分の61秒差をつけチームメイトに先行すると、続くQ2ではメルセデスの2台と並んで唯一、ミディアムタイヤで最終ラウンドに駒を進めた。
Q3の1セット目の走行では、そんなシルバーアローの一角、ドライバーズランキング3位のバルテリ・ボッタスを退ける暫定4番手を刻んだ。だがこれは、最終ターン16のトラック・リミットでタイム抹消となってしまった。
ノータイム10番手という状況の中、角田裕毅は残された最後のチャンスをふいにせず、フェラーリのシャルル・ルクレールに1000分の98秒差の8番手タイムを記録した。
テクニカルディレクターを務めるジョナサン・エドルズは予選での角田裕毅について「ユーキは堅実にラップを走ってトップ10入りを果たし、Q3の1回目も本当に素晴らしい走りを見せてくれた」と語った。
「ただ、ターン16でトラック・リミットを越えてしまいタイムが抹消されてしまった。それでも2回目にクリーンなラップを走り、明日のレースに向けて8番手を獲得してくれた」
ガスリー撃破の8番手も「少し悔しい」
角田裕毅
予選: 8位, FP3: 6位
これまでのところ良い週末を過ごせていますが、勿論、今日の結果には少し悔しさを感じています。Q3ではトラック・リミットでタイムが抹消されてしまいましたし、特にトウがなかった事を思えば良いラップだったと思いますので。
今週末は自信を取り戻していて、それがコース上での走りに表れているように思います。開幕戦のバーレーン以来、最も自信を持ってクルマをドライブ出来ていますので、本当にポジティブだと思います。
Q2のラップにも凄く満足しています。これでミディアムタイヤでレースをスタートできます。凄く明るい材料です。
予選で好成績を収めてシーズンを締め括る事ができて嬉しいですし、後は明日のレースで全てをまとめ上げていきたいと思います。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はランド・ノリス(マクラーレン)という結果となった。
2021年シーズンのF1フィナーレを飾る最終第22戦アブダビグランプリの決勝レースは、日本時間12月12日(日)22時にスタート。1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。