F1アブダビGP:予選ピットレーン出口での追い越し禁止、フェルスタッペンの一件を経て

ピットレーン出口でレッドブルRB19をドライブするマックス・フェルスタッペン、2023年11月25日(土) F1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

F1レースディレクターのニールス・ヴィティヒは24日(金)のF1アブダビGPを経て、ピットレーン出口でのオーバーテイクを禁止する通達を出した。

ヴィティヒは週末の決まり事を定めたイベントノートを更新し、ピットレーンの終点を示す白線からコースへの合流地点を示す第2セーフティーカーラインまでの区間での追い越しを禁止した。

ただしこれは予選に限り、かつ「明らかな問題を抱えたクルマが減速している場合を除いて」適用される。

初日FP2ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が混雑するピット出口でメルセデス勢を交わし、その後、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抜き去ってコースインする場面があった。

ピットエントリーやピット出口でのオーバーテイクを禁止する条項はレギュレーションになく、例えば今年のサンパウロGPではイベントノートを通して明示的に許可が出されたことすらあった。

2つのセーフティーカーライン間の指定ラップタイム制限が導入された今年イタリアGP以降はしばしば、ドライバーがピット出口で減速するシーンが発生している。

ヤス・マリーナ・サーキットのピット出口は、ホームストレート進行方向右側に配置されたピット本線を通ってコースを地下からくぐり抜け、その左側から合流する特異な構造となっている。

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