82歳マリオ・アンドレッティ、アメリカGPでマクラーレンF1をドライブ!
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1978年のF1ワールドチャンピオン、マリオ・アンドレッティが、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催される2022年のF1アメリカGP(10月21~23日)でマクラーレンのF1マシンをドライブする見通しとなった。
事の発端は、第5戦マイアミGPの決勝を前にグリッド上で行われたマーティン・ブランドルとの何気ないやり取りにあった。2021年仕様のグランドエフェクトカーに乗ってみたいかと問われたアンドレッティは「もちろんさ!」と答えた。
「許されるならね! バケットリスト(死ぬ前にやっておきたい事を連ねたリスト)にも入っているんだ」
すると、隣にいたマクラーレンのザク・ブラウンCEOがすかさず「私はずっとマリオ・アンドレッティにドライブして貰いたいと思ってたんだ。オースティンでやってみたい!」と口を挟んだ。
「でも、何か方法を見つけなきゃならないな。やってみよう。オースティンでやるぞ!」
ブラウンは後日、Twitterに「バケツリストの項目を終えるためにマリオと契約を結んだ。彼はオースティンで開催される今年のUSグランプリで、旧型のマクラーレンF1レースカーをドライブする予定だ」と投稿し、マイアミでの約束を果たす用意が整った事を明らかにした。
Honoured to stand between @MarioAndretti and @emmofittipaldi on the grid in Miami. Two world champions and legends of our sport.
Struck a deal with Mario to tick something off his bucket list – he'll be driving a previous @McLarenF1 race car at this year's US GP in Austin 👊 pic.twitter.com/FWzEzNzmvE
— Zak Brown (@ZBrownCEO) May 10, 2022
アンドレッティはマーチ、フェラーリ、パーネリ、ウィリアムズ等の複数のチームを渡り歩きながら1968年から1982年まで計128戦に参戦。ロータス79を駆った1978年にフィル・ヒル以来となるアメリカ人F1ワールドチャンピオンに輝いた。
F1を去った後は再びアメリカでレース活動に取り組んだ。2000年のル・マン24時間レースを最後に現役を退いたものの、今もインディカー・シリーズのプレレースで2シーターを度々ドライブしている。