F1テストが2日連続で”赤旗リスケ”、排水蓋トラブルで…問題はバーレーンに留まらない?

バーレーン・インターナショナル・サーキットを周回するフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年2月22日F1プレシーズンテスト2日目Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

2024年のF1プレシーズンテスト最終日は2日連続で排水カバーが外れる事態となり、赤旗中断に加えてタイムスケジュールが調整される異例の展開でスタートした。ランチブレイクは取り止めとなり、現地19時までぶっ通しでセッションが行われる。

開始27分、ターン11のアウト側にある排水カバーが外れた。リプレイ映像によるとセルジオ・ペレス(レッドブル)が通過した際に外れたようで、ガレージではメカニックがRB20のフロアを注意深く確認する様子があった。

コース上に溶接機やグラインダーを持ち込んでの作業が続けられた。赤旗による中断は約75分間に及んだ。セッションは現地11時45分に再開され、失われた時間を穴埋めすべく昼休みは中止となった。

ターン11は前日にも同じ不具合が発生した場所だ。シャルル・ルクレール(フェラーリ)は外れたカバーによりフロアを損傷。午前のセッションは早々に打ち切られ、午後のセッションは5時間に拡大された。

この問題はバーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)のみならず、カレンダーに並ぶ他のコースにも影響を及ぼす可能性がある。

BICは類似の問題が発生した昨年のラスベガスとは異なり、2004年からグランプリを開催している実績と経験を持つコースであり、一連のトラブルの原因はコース自体、あるいはFIAによる管理ではなく別にある可能性が考えられる。

2024年の新しいシングルシーターはグランドエフェクトカー規定の導入から数えて3代目にあたる。クルマの底面と地面との間に発生する負圧はますます増えており、他のサーキットでも同じトラブルが発生する事が懸念される。

Pos Driver Team Time Gap Laps Tyre
1 カルロス・サインツ フェラーリ 1:31.247 0.000 11 C3
2 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:32.108 0.861 7 C3
3 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:33.848 2.601 8 C3
4 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:34.790 3.543 8 C3
5 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:36.049 4.802 10 C4
6 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:37.772 6.525 5 C3
7 ダニエル・リカルド RB ホンダRBPT 1:39.507 8.260 6 C3
8 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 9
9 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 3
10 バルテリ・ボッタス ザウバー 2

テスト最終日のセッションは日本時間25時まで行われる。DAZNフジテレビNEXTが完全ライブ配信・生中継する。

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