2024年F1ベルギーGP:スパのDRSゾーンを調整、一部路面の再舗装で高速化必至か

スパ・フランコルシャンのオー・ルージュ、ラディオンを駆け上がるジョージ・ラッセル(メルセデス)、2023年7月30日F1ベルギーGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

国際自動車連盟(FIA)は2024年のF1ベルギーGPに先立ち、スパ・フランコルシャンの第1DRSゾーンのアクティベーション地点を変更した。

従来はターン4の230m奥にケメルストレート上の可動地点が設けられていたが、305m奥に変更された。これは昨年と比べてDRSが使用可能な距離が75m減少することを意味する。

必然的にオーバーテイクは難しくなるが、昨年はDRSを使った追い抜きが42回と膨大であったため、理に適った変更と言えるかもしれない。

DRSゾーン
検知地点 可動地点
DRS1 ターン2の240m手前 ターン4の305m奥
DRS2 ターン18の160m手前 ターン19の30m奥

copyright Formula1 Data

スパ・フランコルシャン(F1ベルギーGP)のコースレイアウト図、2024年

以下のように路面の一部が再舗装されたため、ラップを通して新旧の路面が混在することになる。

  • ターン17出口~ターン2入口
  • ターン4出口~ターン8入口
  • ターン14入口~ターン15出口
  • ピットレーンのファストレーン

先月6月に行われたスパ24時間レースでは、GT3マシンのラップタイムが前年より3秒高速化した。新しい舗装による大幅なグリップレベルの向上により、F1でもタイムの大幅な短縮が予想される。

また数か所のガードレールがコンクリートウォールとFIA規格のフェンスに交換されたほか、ターン12の入口には新しくコンクリートウォールが設置され、ターン9の左側にはコンビネーション縁石が設置された。

F1ベルギーGP特集

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