2022年F1バルセロナテストまとめ：チーム・ドライバー別最速タイムと総周回数の比較

Courtesy Of Red Bull Content Pool

Updated：2022/3/1 21:43

2022年シーズンの行方を占う第1回プレシーズン・バルセロナテストのチーム別及びドライバー別の総合ラップタイムとチーム別総周回数をまとめる。

”シェイクダウン・イベント”として銘打たれた今年1回目のテストは2月23～25日の3日間に渡ってカタロニア・サーキットで開催された。

毎日、現地13時からの1時間のランチブレイクを挟み、午前と午後に各々4時間のセッションが設けられた。

天候は3日間とも安定し、雨が降ることはなかったが、ウェット及びインターミディエイトタイヤのテストのために、最終日の午後はピレリが路面に散水を行い人工的なウェットコンディションが作られた。

気温は6度～21度、路面温度は7度～31度の間で推移した。

F1バルセロナテスト・ドライバー別最速タイム

メルセデスW13に最も柔らかいC5コンパウンドを装着したメルセデスの2台が総合トップ2を独占した。最速を刻んだルイス・ハミルトンとジョージ・ラッセルのギャップは僅か0.095秒だった。

ハミルトンがマークした1分19秒138についてピレリのモータースポーツ部門を率いるマリオ・イゾラは「昨年のスペインGPのレースラップ最速から約1秒差と興味深い。今季のマシンはシーズン終了時には前期型より更に速くなる可能性が高いと思われる」と指摘した。

Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

カタロニア・サーキットでメルセデスW13をドライブするルイス・ハミルトン、2022年2月23日F1バルセロナテストにて

C4コンパウンドのファステストはレッドブル・レーシングRB18をドライブしたセルジオ・ペレス（1分19秒556）で、C3最速はフェラーリF1-75を駆ったシャルル・ルクレール（1分19秒689）という結果だった。

ドライバー別最速タイム
順位	ドライバー	チーム	テスト日	タイム	差	タイヤ
1	ルイス・ハミルトン	メルセデス	3日目	1:19.138	0.000	C5
2	ジョージ・ラッセル	メルセデス	3日目	1:19.233	0.095	C5
3	セルジオ・ペレス	レッドブル	3日目	1:19.556	0.418	C4
4	ランド・ノリス	マクラーレン	初日	1:19.568	0.430	C4
5	シャルル・ルクレール	フェラーリ	2日目	1:19.689	0.551	C3
6	マックス・フェルスタッペン	レッドブル	3日目	1:19.756	0.618	C3
7	セバスチャン・ベッテル	アストンマーチン	3日目	1:19.824	0.686	C5
8	ピエール・ガスリー	アルファタウリ	2日目	1:19.918	0.780	C4
9	カルロス・サインツ	フェラーリ	3日目	1:20.072	0.934	C3
10	ダニエル・リカルド	マクラーレン	2日目	1:20.288	1.150	C4
11	アレックス・アルボン	ウィリアムズ	3日目	1:20.318	1.180	C4
12	ニコラス・ラティフィ	ウィリアムズ	3日目	1:20.699	1.561	C4
13	フェルナンド・アロンソ	アルピーヌ	3日目	1:21.242	2.104	C3
14	ニキータ・マゼピン	ハース	2日目	1:21.512	2.374	C3
15	角田裕毅	アルファタウリ	初日	1:21.638	2.500	C3
16	周冠宇	アルファロメオ	2日目	1:21.885	2.747	C3
17	ランス・ストロール	アストンマーチン	2日目	1:21.920	2.782	C3
18	ミック・シューマッハ	ハース	初日	1:21.949	2.811	C3
19	エステバン・オコン	アルピーヌ	2日目	1:22.164	3.026	C3
20	バルテリ・ボッタス	アルファロメオ	2日目	1:22.288	3.150	C3
21	ロバート・クビサ	アルファロメオ	初日	1:24.909	5.771	C3

半数以上のチームがマシンへの理解を深めてクルマの最適化を進めていった最終日にファステストを刻んだのとは対照的に、注目高まるマクラーレンはランド・ノリスが初日に計測したタイムで総合3番手につけた。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ウェットタイヤでカタロニア・サーキットを走行するマクラーレンのダニエル・リカルド、2022年2月25日F1バルセロナテスト

チーム別最速タイム
順位	チーム	ドライバー	テスト日	タイム	差	タイヤ
1	メルセデス	ルイス・ハミルトン	3日目	1:19.138	0.000	C5
2	レッドブル	セルジオ・ペレス	3日目	1:19.556	0.418	C4
3	マクラーレン	ランド・ノリス	初日	1:19.568	0.430	C4
4	フェラーリ	シャルル・ルクレール	2日目	1:19.689	0.551	C3
5	アストンマーチン	セバスチャン・ベッテル	3日目	1:19.824	0.686	C5
6	アルファタウリ	ピエール・ガスリー	2日目	1:19.918	0.780	C4
7	ウィリアムズ	アレックス・アルボン	3日目	1:20.318	1.180	C4
8	アルピーヌ	フェルナンド・アロンソ	3日目	1:21.242	2.104	C3
9	ハース	ニキータ・マゼピン	2日目	1:21.512	2.374	C3
10	アルファロメオ	周冠宇	2日目	1:21.885	2.747	C3

最多ラップを刻んだのはフェラーリ。439周を走り込んだ。これは信頼性に苦しみ100周台に留まったアルファロメオやハースの2.5倍以上に相当する。

Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

フェラーリF1-75を駆りカタロニア・サーキットを周回するシャルル・ルクレール、2022年2月23日F1バルセロナテスト