ザウバーF1、技術責任者のヨルグ・ザンダー離脱を発表。在任僅か1年…後任未定のまま

ヨルグ・ザンダーcopyright Sauber Motorsport AG

アルファロメオ・ザウバーF1チーム(Alfa Romeo Sauber F1 Team)は5月2日、技術責任者のヨルグ・ザンダーの離脱を発表。今季C37を手掛けたドイツ人テクニカル・ディレクターは、僅か1年足らずでチームを去る事となった。

後任は未定となっており、チームは当面、チーム代表のフレデリック・バスールの直下に各部門のトップを配置する形で、C37と来季2019年マシンの開発を進めていくという。

ザウバーは先日の第4戦アゼルバイジャンGPでシャルル・ルクレールが6位入賞を果たし、ウィリアムズを抑えコンストラクター9位に浮上したばかり。来週末には、各チームがシーズン最初の大型アップグレードを投入するスペインGPを控えている事もあり、不穏なタイミングでの人事発表となった。

ザンダーが開発を主導したC37はシーズン序盤こそペース不足を露呈していたが、最新型フェラーリ製パワーユニットの高い性能もあり、徐々にグリッド後方から抜け出しつつあった。

ザウバーは近年、技術部門の再編を行っており、先月3日には、WECアウディ・スポーツのエアロダイナミクス部門を牽引してきたヤン・モンショーを空力部門のトップとして起用する事を発表している。

ザンダーはこれまでにトヨタ、BARホンダ、ウィリアムズ、BMWザウバー等、数多くのチームを転々。2011年9月にジェフ・ウィリスの後任としてHRTのテクニカルディレクターに就任した際には、僅か1ヶ月後に退社している。

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