成長目覚ましい角田裕毅、2023年アルファタウリ残留は既定路線
Published: Updated:
F1第7戦モナコGPを終えた現段階で、角田裕毅の2023年アルファタウリ残留は既定路線と見て良さそうだ。余程のことがない限り、来季も日本期待のホープはファエンツァのチームからF1に継続参戦するものと思われる。
2年目のシーズンの最初の7戦を終えて角田裕毅は、開幕バーレーン、第4戦エミリア・ロマーニャ、そして第6戦スペインGPの3レースで入賞を飾り、計11ポイントを手にドライバーズランキング12位につける等、印象的な活躍を見せている。
GP | ガスリー | 角田裕毅 |
---|---|---|
開幕バーレーン | DNF | 8 |
第2戦サウジ | 8 | DNS |
第3戦オーストラリア | 9 | 15 |
第4戦エミリア | 12 | 7 |
第5戦マイアミ | DNF | 12 |
第6戦スペイン | 13 | 10 |
第7戦モナコ | 11 | 17 |
平均 | 10.6位 | 11.5位 |
ルーキーイヤーに全く歯が立たなかった僚友ピエール・ガスリーを凌駕する速さを見せる事も珍しくなくなった。予選と一貫性という点ではまだ、チームメイトに一日の長があるものの、ランキングでは5点差をつけて上回る。3.5倍近い点差をつけられた昨季を思えば、目覚ましい成長を遂げたと言っても過言ではないだろう。
2023年シーズンのアルファタウリのドライバーラインナップについて、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはFormul1.deとのインタビューの中で「現行ドライバーで決まっているとみてよいだろう」と述べると共に代替案がない事を認め、角田裕毅とガスリーの続投を示唆した。
F1への登竜門と位置づけられる今季のF2にはユアン・ダルバラ、ユーリ・ビップス、リアム・ローソン、デニス・ハウガー、そして日本の岩佐歩夢の計5名のレッドブルジュニアが参戦している。
中でも次期F1候補生として名高いのは前の3名だが、マルコは「彼らはみな、もう1シーズン以上待たなければならない」と述べ、来季昇格は時期尚早だと説明した。
なお将来が不透明な元レッドブルのセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とダニエル・リカルド(マクラーレン)に関しては、レッドブル並びにアルファタウリでの再起用の可能性を除外した。