残り4戦、角田裕毅とアルファタウリの活躍が期待できるグランプリはどこ?アメリカGPは苦戦覚悟

報道陣からの質問に答える角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月20日F1アメリカGPCourtesy Of Red Bull Content Pool

22戦という長い2022シーズンも4戦を残すばかりとなった。角田裕毅とアルファタウリの活躍が期待できるグランプリはどこか?

前戦日本GPまでの今季18戦で角田裕毅は計11ポイントを稼ぎ、僚友ピエール・ガスリーに対して12点ビハインドのランキング17位につけている。

Courtesy Of Red Bull Content Pool

ミック・シューマッハ(ハース)を抑えてレースを戦う角田裕毅(アルファタウリ)、2022年10月9日F1日本GP

スプリントのポイント配分が異なる事もあり直接比較はできないが、昨年は同じ18戦を消化した時点で計20ポイントを重ねて14位と、ランキング上では低迷している。

とは言え、競争力低下の主因はドライバーではなくマシンにある。それはアルファタウリが昨年比マイナス72点のランキング9位(34点)と、非常に厳しい戦いを強いられている事からも明らかだ。

角田裕毅はサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でのアメリカGPに向け、予選Q3進出と入賞を目標に掲げているが、決して楽観視しているわけではない。

開幕を翌日に控えた木曜に角田裕毅は、AT03とCOTAとの相性は必ずしも良いとは言えないとして「アメリカGPは恐らく、苦戦を強いられるコースになると思います」と語った。

「ここは今年の僕らが苦手としている高速サーキットですからね」

COTAと鈴鹿サーキットは特に、高速コーナーが連なるセクター1に類似性がある。

「鈴鹿での僕らは最高と言えるものではありませんでしたが、かと言ってさほど離されてもいませんでしたので、完璧にコースに合っているとは言えませんが、まぁ大丈夫だと思います」と角田裕毅は続ける。

「それでもQ3に進出してポイントを稼ぐのは簡単なことではないでしょうし、できるだけハードにプッシュしてクルマのパフォーマンスを引き出していくつもりです」

F1アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズのコースレイアウト図

同じ高速サーキットという点では、コーナーが僅か15個しかなく、ラップタイムとしては1周70秒程度と、レッドブル・リンクに次いで速いインテルラゴス・サーキットが挙げられる。

つまりスプリントでの追加得点が期待できるサンパウロGPは、アメリカと同じ様に厳しい戦いを強いられる可能性があるわけだが、残る2戦は期待して良さそうだ。

「ブラジルも恐らく、少しばかり厳しいと思いますが、メキシコとアブダビに関してはかなり自信を持っています」と角田裕毅は語る。

「いずれも低速の部類で、僕らは低速コーナーを得意としていますので」

5位マクラーレンは遥か彼方にいるものの、コンストラクターズ選手権6位につけるアルファロメオとのポイント差は18点。逆転可能なレンジにある。

角田裕毅は「まだ4戦が残っていますし、チーム間のチャンピオンシップは本当に接戦なので、何とか6位をもぎ取るためにハードにプッシュしていくつもりです」と決意を新たにした。

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