3枚のフロアを取っ替え引っ替え…ウィリアムズ、FW46の”奇妙”な問題に困惑
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ウィリアムズのジェームズ・ヴァウルズ代表は、同じ仕様であるにも関わらず2台のFW46の間でダウンフォース量が異なるという「奇妙な状況」に頭を抱えている。
スペインGPの週末、ローガン・サージェントのクルマに取り付けられたフロアは3種類に及んだ。これはもう1台と比べて十分なダウンフォースが得られていない理由を探るためだった。
それ自体に問題のないフロアを使用していたにも関わらず、もう1台よりダウンフォースが低いことがFP1で確認されたため、ウィリアムズはFP2に向けて別のフロアに交換した。だが、再び同じ問題に見舞われ、予選においても全く同じ状況に直面した。
この不可解な現象が確認されたのはスペインが初めてではなかった。ヴァウルズによるとこれまでに複数のイベントで主にアレックス・アルボンのクルマに発生していたという。
スペインでフロアを取っ替え引っ替え交換したことについてヴァウルズは、「どのチームも同じだろうが、クルマにフロアを取り付ける時は設計上の最適な位置に合わせて調整し続ける必要がある」と説明する。
「だがそうしてなお、いずれのフロアを使っても一定量の損失が報告された。アレックスの方ではこのようなことは起きなかった」
「3つの異なるフロアを使ってなお、まったく同じ量の損失が報告されたため、フロア自体に問題があるとは考えにくい。測定方法が間違っている可能性もあるし、その状況下でのクルマについて理解できていないなど、別の要素があるのかもしれない」
「現行のF1マシンはフロアをミリメートル以下の単位で取り付け位置を正確に合わせなければならないという特性がある。これはフラストレーションの種だが、ゆえにこの手の状況は異例というわけではない」
損失がラップタイムにどの程度の影響を与えたのかは不明だが、サージェントは予選でチームメイトより0.356秒遅かった。ウィリアムズはオーストリアとイギリスでも引き続き、同じ様に検証作業を続ける計画だ。