エステバン・オコンは来季ウィリアムズの候補、とクレア副代表「彼ほどの人材を検討しないなんて狂ってる!」
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将来の活躍に期待がかかる若手ホープのエステバン・オコンだが、残っていたウィリアムズのシートの一つには同じメルセデス育成下のジョージ・ラッセルが収まる事が確定し、来季F1残留に赤信号が灯ったかに思われた。
だが、ウィリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウィリアムズは英スカイ・スポーツのインタビューで「エステバンの起用を検討しないなんて狂ってる」と述べ、若きフランス人ドライバーがラッセルのチームメイトとして来シーズンのグリッドに並ぶ可能性がある事を明らかにした。
「候補者は絞られていますが、まだ検討段階です」とクレア副代表。「リストにあるのは素晴らしいドライバー達ばかりですが、最終的な決断まではそんなに長い時間はかからないと思います。当然エステバンも候補の一人です。彼ほどの人材を検討しないなんて狂ってますよ」
候補者の氏名については明らかにしなかったものの、ウィリアムズは現在、今年レギュラードライバーを務めているセルゲイ・シロトキンと開発ドライバーのロバート・クビサ、そしてオコンの3名を評価しているものと考えられる。
オコンにとっては一筋の光が差し込んだかに思われるが、ウィリアムズがメルセデスの息のかかったドライバー2名を同時に起用する可能性は高いとは言えない。
マクラーレンは来季ドライバーとしてオコンの起用を検討していたものの、オコンではなくランド・ノリスと契約。オコンを除外した理由としてザク・ブウランCEOは、メルセデスのジュニアドライバーである事を挙げた。ライバルチームのさじ加減一つでラインナップが崩壊するリスクを負いたくない、という事だ。
ウィリアムズは今年限りでタイトルスポンサーのマルティーニを失うため、財政面で不安を抱えることになる。重要な資金源の一つはシロトキンが持ち込むロシアンマネー。メルセデスがこれを上回る額を支払えばクレアの首を立てに振らせる事は容易いが、ウォルフは若手のために他チームに金を投じる意志はないと突っぱねている。
現時点で2019年のシートが確定していないのはフォース・インディアの2席と、トロロッソ・ホンダとウィリアムズの各一席のみ。フォース・インディアはセルジオ・ペレスとランス・ストロールが当確しているため、実質的には後2枠しか残されていない。