アレックス・アルボン、ウィリアムズで2022年F1復帰!僚友はラティフィ「レッドブルにも心から感謝」

2022年シーズンのウィリアムズF2のシートを射止めたニコラス・ラティフィとアレックス・アルボンCourtesy Of Williams

ウィリアムズ・レーシングは9月8日(水)、2022年シーズンのFIA-F1世界選手権のドライバーラインナップとしてニコラス・ラティフィとアレックス・アルボンの起用を正式発表した。

ラティフィはレースドライバーとしてウィリアムズでの3シーズン目を迎える。一方、キャリア通算2度の表彰台獲得を誇るアルボンにとっては2020年以来のF1復帰であり、メルセデスへと移籍するジョージ・ラッセルの後任として初めてグローブのチームに加わる事になる。

2019年と2020年にレッドブル・ホンダ及びトロロッソ・ホンダからF1に参戦したアルボンは昨年末を以てセルジオ・ペレスにシートを奪われ、今季は2022年の復帰を念頭に浪人生活を送っていた。

チームのテスト兼リザーブドライバーとしてRB16Bの開発やシミュレーター作業、タイヤテストに重点的に取り組む傍ら、これと並行してドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)に参戦。第4戦ニュルブルクリンクではDTM史上初のタイ人ウィナーに輝いた。

「2022年にF1のレースシートに戻ることができて本当に胸が高まっているし凄く楽しみだ。F1から1年離れると復帰できるかどうか分からないものだからね」とアルボン。

「僕を信じてグリッドに戻るための手助けをしてくれたレッドブルとウィリアムズに心から感謝している」

「今シーズンのウィリアムズがチームとして成長している様子を見ているから、2022年に向けて更にこれを推し進めていくための手助けができることを楽しみにしている」

「今はレッドブル・ホンダのテスト兼リザーブドライバーとして、今季のワールドチャンピオン獲得に向けて戦うチームを手助けする事に集中していきたい」

ミルトンキーンズのチームがアルボンのF1復帰に力を注いだのは、エナジードリンク企業としての”レッドブル”の大株主であるタイ創業家からの圧力があったためとも噂されているが、いずれにしてもレッドブル・レーシングが大きな役割を果たした事は事実だ。

レッドブル・ホンダのチーム代表兼CEOのクリスチャン・ホーナーは、アルボンのF1復帰を支援した背景を次のように説明した。

「我々はアレックスを非常に高く評価しているが、我々のチームは2022年のラインナップが確定していた。そこで彼がF1での走行距離と経験をより多く積めるよう、他チームでのシート獲得を支援してきたわけだ」

「アレックスは今年、テスト兼リザーブドライバーとして毎週末に渡ってシミュレーター作業に取り組む事でマシンのパフォーマンス向上に貢献してくれたが、彼のキャリアを考えるとこれ以上F1から離れる事は避けるべき事態だった」

「彼が来年のグリッドを確保できて本当に嬉しく思う。今後も彼の成長をしっかりと見守っていくつもりだ」

またラティフィは契約延長の報を受け、次の談話を発表した。

「ウィリアムズともう1年続けられる事になって嬉しく思う。F1に新しい技術規則が導入されるという事もあるけど、新しいオーナー、経営陣、そしてエンジニアを迎えてチームがより競争力ある方向に進んでいるからだ」

「このチームに加わってからずっと居心地の良さを感じている。順調な今のキャリアを続けていく上でウィリアムズは僕にとって適切な場所だと考えている」

「僕の目標は、来年訪れるであろうチャンスを掴み取るために、小さな改善を続けていく事だ。来シーズンの新しいマシンでの仕事を心から楽しみにしている。誰にとっても新たなスタートのようなものだし、この変革期に携わる事ができて光栄だ」

ウィリアムズのヨースト・カピートCEOは、若さと経験を兼ね備えた新たなラインナップに大きな期待感を示した。

「2022年のドライバーラインナップとしてアレックスをチームに迎え入れると共に、ニコラスとの関係を来年も継続できる事を嬉しく思う」とカピートは語る。

「2人のドライバーは若さと経験を兼ね備えており、チームに上手くフィットするという事のみならず、我々が次のステップに進むための助けとなってくれる事だろう」

「アレックスはモータースポーツ界で最もエキサイティングな若き才能を持つ一人であると同時に、レッドブルからの参戦を通してF1での豊富な経験を持っており、これまでに何度も表彰台に上り、ドライバーとしての速さを証明している」

「一方のニコラスは過去3年間に渡って、その勤勉さ、真面目さ、前向きな姿勢で常に我々に感銘を与えてくれた。彼はウィリアムズでの活動を通して成長を続けており、今シーズンのポイント獲得に見られるように、印象的なF1ドライバーへと成長している」

「2022年へと目を向ける前に我々は今、チームとしての前向きな勢いを継続させて今シーズンを可能な限り力強く終えられるよう全力を尽くしていくつもりだ」

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